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勇者vs魔王vsJK、地球の高校で最強(?)決定戦  作者: ムーンキャット


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39/41

第39話「引いてはいけない紙」

午後の部。

テンション最高潮。

放送が響く。

『次は借り物競走です!』

観客、ざわつく。

勇者「これは平和競技だろ」

魔王「そう思うか?」

嫌な予感。

スタート位置。

勇者と魔王、なぜか隣。

梓(遠くから)

「フラグ立ったね」

麗奈「立ってない!」

◆スタート

ピストル音。

ダッシュ。

机の上の紙を掴む。

勇者、開く。

固まる。

魔王、開く。

目が止まる。

二人、ゆっくり顔を上げる。

同時。

「…………」

観客席。

梓「え、なにその顔」

◆勇者の紙

『好きな人』

勇者「は???」

声に出た。

観客ざわっ。

麗奈「なに!?」

勇者、紙を裏返す。

もう一度見る。

『好きな人』

現実。

勇者「いやいやいや無理無理無理」

◆魔王の紙

同じく。

『好きな人』

魔王「……は?」

審判「早く連れてきてください!」

魔王(冷静を装う)

(誰だこんな地獄ワード入れたのは)

遠くで梓、口笛。

◆勇者パニック

勇者、視線が泳ぐ。

麗奈を見る。

目が合う。

即逸らす。

(無理無理無理無理)

(今は無理)

(体育祭だぞ!?)

◆魔王、静かに動く

魔王、ゆっくり歩き出す。

一直線。

観客がざわつく。

向かう先。

……麗奈。

麗奈「え」

勇者「え」

梓「うわ」

◆爆弾投下

魔王、麗奈の前で止まる。

一瞬の沈黙。

そして。

「来い」

超シンプル。

麗奈「はぁ!?」

校庭、悲鳴。

勇者フリーズ。

「ちょっ待て!!」

思わず叫ぶ。

魔王、横目。

「お前も同じだろ」

勇者「なっ」

バレてる。

完全にバレてる。

◆勇者、覚悟の瞬間

審判「時間がありません!」

カウントダウン開始。

勇者、歯を食いしばる。

「麗奈!」

麗奈、心臓爆音。

勇者、手を伸ばす。

「一緒に来てくれ!」

校庭爆発。

麗奈、顔限界突破。

「なんで二人とも私なのよーー!!」

観客大歓声。

梓、崩れ落ちて笑う。

◆結末

審判困惑。

「えー……どうしますか?」

魔王、冷静。

「同時提出でいいだろ」

勇者「それあり!?」

審判、協議。

結果。

「両者ゴール扱い!」

再び歓声。

麗奈、両側から手を引かれた状態。

「……地獄」

でも。

手は振りほどかない。

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