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勇者vs魔王vsJK、地球の高校で最強(?)決定戦  作者: ムーンキャット


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28/41

第28話「勇者と魔王、学校公認」

朝。

校門前。

なぜか立て看板。

【第一回・麗奈争奪戦 〜勇者VS魔王〜】 主催:三バカ有志の会(※非公式)

魔王、固まる。

(……何だこれは)

勇者、隣でニヤリ。

「盛り上がってんな」

(盛り上がって良い話ではない)

周囲の生徒。

「今日やるんでしょ?」 「体育館らしいよ」 「観戦席もう埋まってるって」

魔王、内心。

(待て)

(なぜ観戦席がある)

(なぜタイムテーブルが貼られておる)

視線を上げる。

【種目】 ・学力対決 ・体力測定勝負 ・麗奈クイズ ・最終アピールタイム

魔王、心の中で絶叫。

(最終アピールタイムとは何だァァァ!!)

三バカ、現れる。

「おはようございます魔王様」

「本日の主役です」

「学校公認イベントです」

魔王、ゆっくり振り向く。

「……公認?」

三バカ、サムズアップ。

「生徒会が“安全管理のもとなら可”って」

魔王、停止。

(生徒会が認めた……だと……?)

(我は魔王だぞ)

(なぜ学園イベントの目玉扱いなのだ)

遠くで一年生が指差す。

「あれが魔王先輩……」

「オーラ本物だ……」

「勇者先輩もいる!」

魔王、内心。

(我は……恐怖の象徴……)

(なぜ尊敬の眼差しなのだ)

勇者、肩を叩く。

「人気者じゃねぇか」

魔王、低く。

「貴様は動揺せぬのか」

勇者、笑う。

「面白ぇからいいだろ」

魔王、目を閉じる。

(我は魔王)

(世界征服を目指す存在)

(それが――)

再び看板を見る。

キラキラ装飾。

ハートマーク。

(麗奈争奪戦)

ドクン。

(……いや)

(争奪戦は悪くない)

(問題は――)

(“イベント化”されていることだ)

その時。

体育館の扉が開く。

中から拍手。

「おおおおお!!」

横断幕。

【勇者頑張れ!】 【魔王負けるな!】

魔王、後退り。

(何だこの空間は)

(魔界にもこんな祭りは無いぞ)

そこへ。

麗奈登場。

「……何これ」

完全に呆然。

三バカ、マイク装備。

「さあ始まりました!」

「第一回麗奈争奪戦!」

「主役のお二人どうぞ一言!」

マイクを向けられる。

勇者「負けねぇ」

歓声。

マイクが魔王へ。

沈黙。

全校の視線。

魔王、心の中。

(逃げたい)

(帰りたい)

(布団に潜りたい)

(だが――)

ゆっくり前へ出る。

黒オーラ、ふわり。

体育館静まる。

「……我は魔王」

低い声。

「勝つ」

ドォッと歓声。

魔王、内心。

(なぜ盛り上がる)

(怖がれ)

(せめて怖がれ)

麗奈、顔真っ赤。

「だから私は景品じゃないって言ってるでしょー!!」

体育館揺れる。

三バカ。

「名言きたー!!」

魔王、ふと横を見る。

勇者と目が合う。

勇者、小声。

「逃げるか?」

魔王、小声。

「……今更か」

二人、同時に小さく笑う。

(なぜだ)

(なぜ少し楽しいのだ)

(我は魔王だぞ……?)

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