第27話「麗奈、ひとり反省会」
夕方。
自室。
ベッドに顔を埋める麗奈。
「~~~~っ!!」
足バタバタ。
思い出す。
『我のものだ』
『譲らねぇけどな』
ドクン。
心臓が跳ねる。
「な、なんであんなこと言うのよ……!」
枕を抱きしめる。
「しかも真顔で……!」
ゴロン。
天井を見つめる。
少し静かになる。
「……でも」
勇者の真っ直ぐな目。
魔王の本気の声。
思い出してしまう。
頬が赤くなる。
「別に……嬉しくなんて……」
間。
小声。
「……ちょっとだけ」
自分で言ってさらに赤面。
「バカ!!」
枕に顔をうずめる。
次の日――
学校。
三バカ、暗躍。
「なあ」
「これ歴史的事件だよな?」
「魔王告白未遂事件」
なぜかポスター制作中。
【速報!麗奈争奪戦勃発!】
【勇者VS魔王】
【真の支配者は麗奈】
廊下に貼る。
生徒ざわつく。
「え、なにこれ」
「魔王告白したの?」
「勇者も!?」
噂が一瞬で広がる。
翌朝。
教室。
ガラッ。
麗奈入室。
視線集中。
ザワザワ。
「え? なに?」
勇者も入る。
「なんか見られてね?」
魔王も入る。
黒オーラ微弱発動。
三バカ、ヒソヒソ。
「広まったな」
「学校中だ」
「今頃一年にも届いてる」
一人の女子が言う。
「昨日のって本当なの?」
麗奈フリーズ。
勇者「は?」
魔王「……?」
教室の後ろ。
ポスター発見。
沈黙。
三秒。
麗奈、ゆっくり振り向く。
三バカと目が合う。
三人同時に青ざめる。
「や、やば」
「覇王色くる」
「撤退――」
ドン。
机に手をつく麗奈。
ニッコリ。
「へぇ?」
勇者、小声。
「これ俺らよりヤバいぞ」
魔王、頷く。
「うむ」
麗奈、一言。
「三人とも、放課後残って」
三バカ、同時に。
「すみませんでしたァァ!!」
教室爆笑。
勇者と魔王、なぜか無傷。
そして二人、目が合う。
勇者ニヤリ。
魔王静かに笑う。
「どうする?」
「どうするも何も」
勇者、肩を回す。
「噂になったなら本気出すしかねぇだろ」
魔王、目が鋭くなる。
「望むところだ」
教室、再びざわつく。
麗奈、顔真っ赤。
「本気出すなぁぁぁ!!」




