表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者vs魔王vsJK、地球の高校で最強(?)決定戦  作者: ムーンキャット


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/41

第20話 「黒炎の人(公式)」

昼休み。

教室。

山田次郎は静かに本を読んでいる。

(次は必ず勇者を圧倒する)

その時。

横田の声。

「なぁなぁ」

嫌な予感。

「黒炎の人ってさ」

教室ざわつく。

坂田が笑う。

「昨日の“ふははは”マジやばかったよな」

堺、腕を組む。

「40点で勝利宣言は伝説」

クラスの一部がくすくす笑う。

次郎、無言。

(雑音だ)

横田、わざとらしく両手を広げる。

「見たか!我の勝ちだ!」

モノマネ。

笑い声。

坂田「黒炎出せよ」

堺「1点の魔王」

教室、完全にネタ空間。

次郎、ゆっくり立ち上がる。

空気が一瞬変わる。

だが。

「……」

何も言わない。

ただ静かに睨む。

横田「うわ出た」

坂田「詠唱くる?」

堺「深淵より――」

「やめなさい」

空気が止まる。

全員振り向く。

藤沢麗奈。

真顔。

さっきまでと違う。

横田「え、何?」

麗奈、一歩前へ。

「面白いと思ってんの?」

教室、静まり返る。

坂田「いや、別にいじめとかじゃ」

「三人で一人いじるの好きだよね」

鋭い。

堺が眉をひそめる。

「関係ないだろ」

麗奈、はっきり言う。

「ある」

「山田くんが嫌がってるならアウト」

沈黙。

横田「本人何も言ってねーし」

麗奈、次郎を見る。

「嫌?」

不意打ち。

次郎、一瞬迷う。

(我は魔王)

(雑音に心は動かぬ)

だが。

麗奈が真っ直ぐ見ている。

「……騒がしい」

それだけ。

麗奈、三人を睨む。

「ほら」

坂田「チッ」

堺「行くぞ」

横田「黒炎――」

「もう一回言ったら本気で怒るよ」

静かな圧。

三バカ、退散。

教室の空気が戻る。

麗奈、次郎を見る。

「ごめんね」

「……なぜ謝る」

「なんかムカついたから」

少し照れ笑い。

次郎、言葉が詰まる。

胸が妙に熱い。

(守られている)

昨日と同じ感覚。

「……問題ない」

だが声が少し柔らかい。

麗奈、にこっと笑う。

「でも黒炎ちょっと気になるけどね」

「忘れろ」

即答。

後ろの席。

御手洗梓が小声で凌に言う。

「ほら」

凌、頷く。

「完全に守られ側」

梓「魔王なのに」

凌、小さく笑う。

次郎は席に戻る。

だが。

心は静かではない。

(なぜだ)

(なぜ我は……)

麗奈の背中を見る。

柔らかい光。

魔王、内心。

(……次は我が守る)

小さな決意。

黒炎は出ない。

だが別の何かが、確実に燃え始めている。

――続く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ