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サッカー未経験の父親が少年チームのコーチになったら、想像以上にドラマがあった  作者: 岩田 ヒロ


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サッカーの審判できるか?

少年サッカーの合宿に顔を出したユースケのパパ。お父さんコーチたちに勧誘されて、コーチとして参加するか悩むパパ。お父さんコーチの奮闘と奇跡のプレーを魅せる子供たちの熱い戦い。第ニ話、サッカーの審判できるか?

 何度かエンリコにランチに行き、そのたびに山下コーチに説得され、金曜日の夜のコーチ会に参加することになった。その日は六年のコーチの高橋さんと四年のコーチの村上さん、そして、店長の山下コーチが料理の手が空くと参加していた。


 何やらシステムの話をしているらしく、4-2-3-1と4-3-3の話をしている。6年は前者、4年は後者がよいと高橋コーチが説明しているが、正直なんのことか分からないので聞くと、チームのフォーメーション、メンバーのポジションのことらしい。言われて、あー、4人がバックスで、ミッドとフォワードの人数だと分かり、恥ずかしくて、コーチなんて出来ないと思った。

「4-2-3-1は4バック+ダブルボランチで守備的に中央が固い、トップ下が司令塔として機能するのでゲームメイクがしやすいです」と高橋コーチが言うと、山下コーチが、

「Jリーグも多くのチームが採用しているから、子供たちも理解しやすいと思いますよ、でも高学年向きですね」

 村上コーチがなるほどと頷いている。

「低学年は4-3-3が向いていて、ポジションの役割が明確で、サイド攻撃がやりやすい。四年ほこれがいいと思いますよ」と高橋コーチが続けて説明した。聞いていて、やっぱりサッカーのこと知らな過ぎだなと思い、ここに自分がいることがなんて場違いなんだろうと思った。


 次に審判の話になった。大会では一試合で主審一人と副審二人が必要で、試合がないチームから一名ずつ割り当てられるが今の4年はコーチが二人しかいないから、コーチの負担が大きい。もう一人コーチがほしいと、話は自分に向けられてきた。四級免許が必要らしい。副審ならまだしも、主審なんてとても出来ないと思った。なにしろサッカー経験はゼロ。

「石川さん、ラグビー、高校でやってたから副審の経験あるでしよ?」と村上コーチが言う。

「あるけど、ラグビーとサッカーではルール違いますよね?」

「同じ、同じ。ボール出たら旗上げばいいから簡単ですよ」

「サッカーでは、オフサイドは副審が監視してますよね?」

「慣れれば簡単ですよ」と山下コーチも加勢してきた。

「試合を生で見ると慣れます。テレビではダメ。子供の試合やJリーグの試合を生で見ると審判のコツが分かりますよ」と村上コーチが言う。Jリーグの試合は一度しか生で見たことない。子供のサッカーの試合も数回しか見たことない。その時の審判の動きなんて意識したこともない。サッカーの審判できるか?


 やっぱり辞退したほうがいいと思った。帰り際、何度もコーチの依頼をされたが、ますます無理だなと思ったと正直に答えた。


読んでいただき、ありがとうございます。毎週火曜日に続編を投稿する予定です。

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