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もしも願いが叶ったら  作者: 生方冬馬
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先輩の電話

「てか、いくらショックだったからって迂闊にうなづいちゃダメでしょ」


「そうそう、そういう危機管理大事だって。子供じゃないんだから」


「もう、二人ともいいたい放題なんだから!私、傷ついてるんだよ慰めてよ。ね、レイナちゃん」


横に座っていたレイナちゃんにもたれかかって、泣き真似をする。


「え、わたしは奢ってもらえて嬉しいなーって思ってるけど? その先輩? のおかげじゃん。あははは」


「レイナちゃんまで! ひどいー」



ブル、ブル、ブル。



また、スマホが揺れた。


きっと、晃雄先輩からの着信だろう。


そういえば、番号は教えていないのにどうしてかかってくるんだろう。


誰が教えたのかな。


「……」


BGMがわりに流しているJーpopがうるさい。


私たちは黙ってしまった。


さっきから、スマホの着信が止まらない。


ルイちゃんがテーブルの上のスマホを取って、画面を見る。


「着信67件だってよ」


「うわ〜。ホントだ」


「しかも、充電20%切ってる」


ルイちゃんが見てみて、とスマホを私に向けてくる。


また、着信が来た。


「やだ、見せないでよ」


ただの着信画面のはずなのに、怖い。


「あ」


「どうしたの?」


「間違えて、電話に出ちゃった」


「ええ!?」


「どうするのよ!」


あたふたしていると、スマホの向こうから声が聞こえてくる。


カラオケがかかっていて室内はうるさいのにやけにはっきりと声は聞こえた。


『三木さん、大丈夫? 怪我とかしてない? 集会に来ないし、連絡がつかないから心配していたんだ。無事ならいいんだけどね。そうだ、今から集会に来れないかな。三木さんの話をしたら司祭様がぜひ、会ってみたいっていうんだよ。他の信徒の皆さんもぜひ来て欲しいって言っていてね。どうだろう、まだ集会は続くから今からでも来れないかな。場所が分からないなら、言ってくれれば迎えに行くよ。今日はとても素晴らしいお話を聞いているんだ。司祭様がこの世界に出現してしまう悪魔といかに戦うかについて、秘密の一旦を公開してくれているんだよ。こんなことは滅多にない素晴らしいことなんだ。私たち信徒がどうやって悪魔から身を守るためには教会に守っていただかないといけない。その教会にいかに教会に貢献できるかを教えてくださっているんだ。お話と君の今後のためにもぜひ、聞いてほしいな。もしかして、誰かお友達と一緒にいるのかい? 嬉しいなお友達を誘ってくれたんだね。そうだ、信徒のね、鈴木さんが車を出してくれるって言ってらっしゃるよこれから、迎えに』


「あの! 今日は、これからバイトで! 忙しいので、いけません! ごめんなさい!」


言うだけいって、スマホを切ってしまう。


ついでに電源を落としてしまった。


怖かった。


淡々と電話口で喋り続ける晃雄先輩が怖かった。



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