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もしも願いが叶ったら  作者: 生方冬馬
4/23

カラオケにて

「はぁ」


私、一人だけのアパートの天井を見上げてため息をつく。


インターネットでたまに見かける『久しぶりに友人が連絡をしてきたらそれはマルチか宗教の勧誘だ』というミームが、まさか自分に降りかかるとは思ってもみなかった。


そしてそれが、あの晃雄先輩だというのがさらにショックに追い討ちをかける。


「あー、やだやだ」


クッションをボスボス叩いては見たものの、気分は上向かない。


「よし! ご飯食べよう!」


大学の友達に連絡をとって、夕飯の約束を取り付ける。


約束まではまだ時間がある。


こんな気分の落ち込んだ日は、パーっと豪勢に食べるに限る。


「何食べようかな〜。新しいお店がいいな〜」


とスマホ片手に食べログを漁ることにした。




先輩と約束をした日曜日。


「あー、もう。うざい。また着信入ってる」


「しつこいねー」


「ストーカーみたい」


「キモくない?」


「ホントやだー。ホントに気持ち悪いわ」


花緒は大学の友達たちとカラオケボックスにいた。


適当な返事だったとはいえ、約束は約束。


LINEがしつこいだろうな、という予測はついていた。


一人でいても気が滅入るだけだ! ということで、大学の友達に頼んでバイトの時間まで一緒にカラオケに付き合ってもらったのだった。


もちろん、私の奢りだ。


この間の原宿の衝動買いといい、その後のディナーといいこのところ散財が続いてしまっている。


お財布が寂しいな。


それもこれも、晃雄先輩のせいだ。ちくしょー。


「つーかさ、そこまで宗教にのめり込むって凄くない?」


これはハルカちゃん。


「今時、流行らないよね。そういうのにハマっちゃうのアタシ分かんないやー」


これはルイちゃん。


「宗教は怖いねー。近寄りたくないもん」


これはレイナちゃん。


くそー。みんな好き勝手言って。


「みんなも憧れの先輩が、突然、連絡よこしたら嬉しいでしょ? ね? 私、すっごいドキドキしたんだから! ちょっとは慰めてよ」



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