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もしも願いが叶ったら  作者: 生方冬馬
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三木花緒の場合

「待ったかな」


「先輩! いいえ! 全然待ってないですよ〜」


本当は、30分も待った。


先輩が遅れたんじゃない。私が早く来すぎただけ。



渋谷駅、ハチ公前。


大学に進学して東京で一人暮らしをしている私−三木花緒は、五月田晃雄先輩と待ち合わせをした。



ああ、今日も先輩はカッコいいなー。高校生の時と少しも変わってない。


うんうん、大学生になったからかな今の先輩は高校時代よりもすっごく素敵になったと思う。



晃雄先輩は、私の高校時代の部活の先輩。


みんなの憧れで、すっごくカッコいい先輩だった。


優しくて後輩にも親切にしてくれるし、怒らないし。


何よりも、大人って感じの雰囲気がすごく良かった。


同年代の男子なんてみんなガキみたいで漫画とゲームの話かエロい話しかしてないのに、先輩はボランティアに参加

したり、図書室でムズカいし本を読んでいたり。


とにかく、なんだかそこら辺の男子とはレベルが違ったの。


東京の大学に進学しちゃったから、「会えなくて寂しい」ってみんなで言い合っていたんだよね。


その先輩が、なんと、突然、連絡をくれたの!


覚えてくれてるだけでも嬉しいのに「三木さんに久しぶりに会いたくて」だって!


先輩と二人で会えるなんて、今度、地元の友達に自慢しなきゃ。


「久しぶり、三木さん、今日は突然ありがとう。来てくれて嬉しいよ」


「先輩から誘っていただけるなんて、嬉しいです。今日はどうしたんですか」


「うん。ちょっとね。コーヒー大丈夫?」


「大丈夫ですよ」


「じゃ、スタバ行こっか」


「はい!」


突然の連絡に驚いたけど、これはチャンス! きっと何かいいことが起こるに違いない! どんなお話だろうな。

ウキウキしちゃう。



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