1話「ブルースカイ」
初めての投稿です。正直、どう書いたもんか迷いながら書きました。文才もへったくれもございませんが、ご容赦ください。
今から200年前、世界の国々は半数以上が、滅ぶことになり人口も同じくして半分が減った。人々によれば、天から神罰が下ったと異口同音に呟かれた。
それと同時に、世界中に不思議な力を持つ人間が、突如として現れる様になり、人々は彼らの事を憑神と呼んだ。
雷を操る者、心を見透かす者、農作物などを実らせる者。伝承にある、神々に似た能力を持っていた憑神は集結し、都市を築き上げる事にした。
都市の名はフィーネ、人々は生きる為にフィーネを目指した。しかし、残った国々がココぞとばかりに勢力を伸ばし、フィーネへ連合軍として侵攻を開始し。
結果、連合軍の惨敗に終わった。勝因は単純に憑神の能力により、戦争を仕掛けた上の人間を消し、兵糧を枯渇させ、銃火器や兵器を持ち出しても部分的災害を引き起こされ使えなくなるという始末。
前線にいた兵士達の心は容易く折れ、フィーネへ投降して行ったのである。
国で胡座をかいて戦争派の政府要人は憑神達により処理されてしまった為、更に国々の数は減る事になった。
ワイシャツにネクタイ、ガーターベルトを付けたスーツを履いた男がメモ帳を閉じ、目の前を見た。
「それでは、ここまで説明で質問のある方はいますか?」
その男は、フィーネの歴史を観光客に説明していた。
「はい!憑神って見た事ないけど、本当にいるの?」
観光客の少年が疑いの目を向けながら質問をする。
「ええ、実際にいますよ。彼等は滅多な事では出てきませんが、フィーネに住んでいれば偶に遭遇する場合もあります。ココは都市と呼ばれていますが、小国程の規模はありますので会える可能性も低いんですよ。」
少年は、若干納得はしてない様子でも「ふぅん」と頷いてくれた。
「じゃあ、俺もいいかいガイドさん?」
赤髪にアロハシャツ、半ズボンにグラサンを掛けた、これ以上ないくらいの観光客の男がガイドに話しかけた。
「この都市で働きたいんだが、何処に行ったら働き口くれるか教えてんね?」
格好とは不釣り合いな質問に、ガイドも困惑しかけた。
「ええとぉ……それでは後程、お教えしますのでもう少しお待ち頂けますか?」
困惑したとはいえ、ガイドもプロである為、持ち直し返答をしたのだが……
「お、マジで?サンキュー!俺、ブルース・ブラックて名前で一応、憑神なんだ!よろしく!」
ブルースの爆弾発言により、場の空気は一瞬固まりすぐに驚愕へと変わった。
「ええ!?兄ちゃん憑神なの!?」
「本当かぁ?嘘ついてるだけじゃねえのか?」
「お…俺。憑神なんて初めて見た……。」
先程質問した少年は目を輝かせ、ほかの観光客も様々な反応をした。
「み、皆様落ち着いてください!そ、それでは次に参りますよ!」
ガイドは慌てて事態収拾の為に、観光客達を次の目的地に案内して事なきを得た。
観光客達をホテルへ連れて行き、案内を終えたのを見計らって、ブルースがステップ踏みながら、ガイドへ近づいて行った。
「おーす、ガイドの兄ちゃん!お待たs……」
ガイドは次の瞬間、ブルースへハイキックを繰り出す。
「で?何のつもりだよ兄ちゃん?」
しかし、ブルースは軽い笑みを浮かべながら、左手の甲であっさり防御して見せ、2人を中心に軽く風が舞い上がる。
「コチラのセリフだ。何故、憑神でありながら人前で安易に名乗った。」
ガイドは鋭い目付きでブルースを睨み付ける。
「地元に親父と2人だけで暮らしててよ、今まで名乗る相手もいなかったんだよ。後、そろそろこの脚、降ろしてくんね?」
ふぅとため息を吐きながら脚を下ろしたガイド
「どんな田舎から来たのかは知らないが、人前で憑神である事をあまり喋るな。ブルース・ブラック」
軽い小言を名指しで言われたブルースは、少しムッとして
「あのさぁ、いきなり蹴りを入れてきたのは許すけどよぉ、俺の育った所を田舎呼ばわりはないんじゃあないか?ということで!謝れ!そして名前教えろ!」
ブルースのズレた怒りにガイドはズルっと転けそうになったが、立て直ししょうがなく名乗る事にした。
「分かった、俺が悪いってことにしてやる。後、俺の名前だったな、スカイ・ホワイトだ。一応、お前と同じ憑神だ」
スカイの返答にブルースがニィっと笑い
「よし、許す!よろしくなスカイ!」
変な奴に絡まれたと頭が痛くなったスカイであった。
「何だ?仕事疲れか?残業は良くないって親父も言ってたぞ?」
ブルースの容赦のない天然ボケに、スカイはブルースの事を放って帰ろうと決め、自身の車へと歩いていった。
「あら?スカイ、どこ行くんだ?急に無視してどっか行くなよ!待てって!」
スカイが返事してくれないのに驚き、慌てて追いかけたのだった。
-フィーネ某所の高層ビル一室-
窓外を眺めている黒いドレスを着た煽情的な女性がいた。
「あの子、やっと来たのね……フフフ、会えるのが楽しみだわ」
慈愛に満ちているのに妖艶な笑みを浮かべ、踵を返しビルの中へと消えていった。
如何でしたでしょうか、正直、眠い中のテンションで書いたので不安です。
少しでも面白いと思った方は、慈愛の気持ちで高評価とか感想ください。