女装家の彼と一緒に街を歩いていたら、、、？
私の彼は、私と付き合って１年後に“彼の秘密を暴露される”
彼は女装家で、私と会わない日は同じ友達と女装して街に出て
男にナンパされる事が喜びらしい。
彼は物凄くキレイらしく、よく男性にナンパされると嬉しそうに
私に話してくれた。
その話を聞いた私は、とても複雑な気持ちになる。
彼が【女装家】だと知っただけでもショックだったのに、、、。
その格好で、男にナンパされて嬉しいと言った彼の顔が私も見た事
がないよう顔だったので私は落ち込んでしまった。
・・・正直、彼からその話を聞いたときに彼とは別れたほうがいいん
じゃないかという想いが頭を横切ったが。
彼と１年以上付き合ってきた私は、彼をこれぐらいの事で嫌いになれ
ないと想ってしまう。
確かに？ 彼が女装家だと聞かされた時はショックだったが。
彼は私を心から愛していると私に言ってくれた。
ただ本来はやはり彼は、“男性の方が好きらしい。”
私は彼の中では、“特別な存在”なんだと言ってくれた。
私は彼のその言葉を信じる事にした。
私も彼を愛しているし、近い将来、私は彼と結婚したいとも想っている。
ただ今のままでは、彼も心苦しいだろう。
有るがままの彼で居てほしい！
私は心に決めた！
彼には正直に、心のままに生きてもらおう！
私は勇気を振り絞り、彼にこんな事を言った。
『ねえ、学人？』
『・・・うーん？』
『これからは、私と一緒に居ても女装していいからね。』
『・・・急に、どうしたんだよ？』
『学人の人生なんだもん！ 好きに生きた方がいいよ！』
『ありがとう、理解力のある彼女で嬉しいよ。』
『それに、どんな格好で街に出て歩いてるのかも近くで見てみたいしね。』
『・・・なんか、恥ずかしいな。』
『いいじゃない！ 私達は付き合ってるんだから。』
『そうだな。』
『うん。』
私は思い切って彼にそう言った。
彼も、なんだか照れくさそうに私の話を聞いてくれていたわ。
＊
・・・それから数日後。
初めて私は“彼が女装しているところを見る事となった。”
確かに私の彼氏は、目がパッチリしていて可愛い系男子。
女装したら？ なんとなく可愛くなると思っていた。
でもまさか！？ 彼の化粧の仕方や着る服はキレイ系の女性だった。
ピリッとした“美形の女性に彼が変身する！”
私は仕上がった彼を見て、物凄く落ち込んだ。
女装していない私よりも何千倍も彼の方が女性としてキレイに見えた。
『さあ！ 美結、行くか！』
『わーあ！ 学人とキレイ！』
『そんなにジロジロ見るなよ、恥ずかしいだろう！』
『そんなに綺麗なんだから、言葉遣いも気をつけないとね。』
『そうね、因みに女装している時は俺！ “裏声”使うから。』
『えぇ！？ そうなの？』
『うん！』
私と彼は肩を並べながら二人で街に出た。
彼がよく行く場所は、“ナンパスポット”らしい。
私は初めて行く場所で、少し緊張していた。
でも彼は慣れたもので、グイグイ私の腕を掴んで歩いていく。
彼にとって、“いつも行く所”なのだろう。
そして歩き出して僅か１分！ 女装した彼をナンパしてきた男がいた。
私の方は見向きもしない！
思わず“私が正真正銘の女で、彼は女装しているだけ”と言いそうになる。
彼は軽くナンパしてきた男を交わすと、直ぐ違う男が彼をナンパしてきた。
分かっていた事だけど、彼の方が私よりも綺麗な女性に見える。
こんなに見せつけられるとさすがの私もへこんでしまった。
『ねえねえ、お姉さん！ オレと二人でお茶でもしない？』
『ごめん、友達と一緒だからムリ！』
『いいじゃん、いいじゃん！ オシャレなカフェに行こうよ。』
『だからムリだって！』
『そっちの女の子もいいでしょ！ “オレ、彼女もろタイプなんだよね！”』
『・・・・・・』
『ムリだから！ さあ、行こう！』
『・・・ううん。』
・・・この事があってから、私も“美”に目覚める！
彼に負けてられない！ 私は本物の女なんだ！
女装した彼に負けてられないわよ！
でも？ 彼に勝てる日が来るのだろうか、、、。
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