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第9話:アジトに向けて

 あれから数日が経過した。

 未だに何故か俺は侯爵家に居候させていただいているが。

 最近は依頼の関係もあって、晩餐に招かれることは減ったが、それでも時折参加するよう依頼されるため気が抜けない状況が続いている。


「……とはいえ、今日から数日間はそんな事もないか」


 というのも、今日からDランク昇格試験が始まるからである。


「よし、集まったな」


 そう言って入ってきたのは、細身の試験官。恐らくは戦闘よりも偵察や隠密を得意としそうな雰囲気だ。


「今回お前たちの試験監督をするヒューゴだ。これからお前たちには、帝都から半日ほど離れた位置にある盗賊のアジトへ向かい、討伐を行ってもらう」


 盗賊討伐。

 それもアジトへの急襲というのが今回の試験らしい。

 試験は色々種類があるが、基本的に一つの目的がある。

 それは「人を殺せるか」ということ。

 冒険者の依頼の中には、護衛依頼というものがあるのは以前取り上げたと思う。

 そしてその相手はモンスターだけでなく、多くの場合相手が盗賊だ。


「盗賊は捕縛でも良いんですか?」

「いや、完全に討つ――殺害しろ。それが出来るかが、今回の試験の目的だ」

「ポーションや馬車などの準備は?」

「馬車はギルドが出す。だが、それ以外の必要な品はそれぞれ準備しろ」


 今回は俺を含めて6名が試験を受けるらしい。

 なお、試験官は手を出すことはなく、あくまで試験が達成されたかの確認を行うだけ。

 他の連中も色々質問しているが、何故が一つのことが聞かれていないので俺は確認することにした。


「報酬は?」

「いつその質問が出るか心配したぞ……報酬は銀貨2枚だ。試験を兼ねているからな、我慢しろ」


 そう言うが、銀貨だって十分な金になる。

 ちなみに銀貨2枚であれば、大体200ドルくらいだ。

 冒険者が利用する一般的な宿が銅貨30枚前後なので、銀貨があれば3泊は出来る。

 ちなみに、盗賊討伐であれば大体報酬は銀貨5枚から金貨1枚の間だろうか。もちろん、盗賊団の規模によって異なるが、およその相場はそのくらいだ。


「他に質問のある奴はいないか?」

「規模などは? 分かればだが」

「大体、20人前後だ」


 20人前後か。つまり、最低でも15人から多くて30人ほどいるとみていいだろう。

 それを6人で攻撃するとなると、慎重に行く必要があるだろう。


「――よし、そろそろいいだろう。では明日午前7時にギルド前に集合しろ。いいな?」

『『『了解』』』


 さて、色々と準備を整える必要があるが……その前に。


「はじめまして。俺はレオナルドだ、レッジと呼んで欲しい」

「お、そうだな自己紹介してなかった。俺はキース、剣士だ」


 ちょうど近くに立っていて今回試験を一緒に受ける冒険者に声を掛ける。

 キースというその冒険者は、軽戦士という出で立ち。

 片手剣を装備し、鎧もレザーアーマーを選んでいるところからして機動性重視だろう。


「私はソフィー、【シーフ】よ。キースとはパーティを組んでるわ」

「よろしくソフィー。俺のことはレッジと呼んでくれ」


 ソフィーという名の少女はシーフのようだ。

 ちなみにシーフとは、盗賊ではなく「シーフ職」という一つの職である。

 いわゆるリーコンということになるだろうか。

 シーフ職は無音移動や罠の解除、敵の戦力の確認といった仕事に携わることが基本。

 そのため、細身で柔軟な人物が多い。

 ソフィーもその例に漏れず、要所要所をカバーしているアーマーと短剣を装備しているのだ。


「レッジは何ができるの?」

「俺か? 基本は魔法攻撃だが、格闘も出来る。ナイフを使う事も多いな。基本的に前衛でも後衛でもするぞ」


 ソフィーの質問に答えながら、残りの三名に視線を巡らす。

 こちらに視線を送ってはいるのだが、あまり人の輪に入るのが得意では無さそうな雰囲気なので俺は手を振る。


「……何してるの?」

「いや、君の後ろに残りのメンバーがいるからな」

「え? あ、ごめん」


 おいシーフ、後ろの気配に気付け。

 顔の前で掌を立てて「ごめんごめん」というソフィーが、他のメンバーを前面に押し出す。


「はじめまして。俺はレジナルド……レッジと呼んでくれ」

「あ、わ、わたしはナタリーです。職業は【ヒーラー】です」


 ナタリーと名乗る少女の職業である【ヒーラー】は回復役であり、魔法使いの一種だ。

 魔法の中でも水や光の系統に属する魔法を使うことで治療を行うのが仕事。

 衛生兵をイメージすると良いだろう。


「……ガルドだ。武器は戦斧と大盾を使う。一応【タンク】だ」


 もう一人はガルドという戦士だ。

 装備は重厚な金属製のメイルを装備しており、身体の大きさを考えても間違いなく重戦士だ。

 さらに彼の言った【タンク】というのは、盾役のことを指す言葉。

 タワーシールドを装備しているところからしても間違いない。

 基本は敵を引きつける役割を担っており、同時に味方への攻撃を最前線で防御する役割でもある。


「オイラはジェズ。一応役割は【アーチャー】っす。よろしく」


 最後の一人は【アーチャー】か。

 弓士であり、中距離において援護射撃を行う存在。

 まあ、分隊支援火器を持つ射手に似ているだろうか。

 ジェズという名の青年からは、少し風の魔力を感じることからして矢を放つ際に補助として風を使えるのだろう。


「改めて俺はレッジだ。職業とは言えないが……一応【魔法戦士】ということになるだろうか? どちらかというと無属性魔法を主体に前衛も後衛も行える。後は【飛翔】を使えるな」

「……なんか珍しいわね。というか、無属性ってそんな事出来るの?」

「いや、【飛翔】は俺の天賦魔法だ。基本は無属性を使って敵を撃ち抜く感じだぞ」

「よ、よくわかりませんが、分かりました!」


 皆変な顔をしているが、まあ俺のことはそんなものだと思っていてくれ。


「じゃあ、それぞれ必要な食料、回復薬の準備を。テントは……」


 テントはどうしようか。野営となる場合はテントが必要だが、それでもあんな嵩張りそうなものを自前で持っているというのは少ないだろう。


「あ、テントはギルドで貸し出しがあるな」

「じゃあ、キース。ギルドから3組借りてくれ」

「3組? 2組でいいだろ?」


 そう聞いてくるキースに対して俺は他の連中の顔も見る。

 だが、どうやら他の連中も気付いていないようだ。


「もし、アジトに捕らわれている人がいたらどうする?」

「あー……なるほどな」


 こう言っては何だが、捕らわれていた人たちと冒険者が一緒のテントを使うというのは避けたい。

 というのは、捕らわれていた人というのは持ち物を奪われているわけで、もし冒険者の荷物を見た場合に思わず手を伸ばす可能性が否定できないのだ。


「な、なら、少し多めに食事もいりますね」

「自分の分に対して少し多めに準備すれば良いだろう。それに、保存食ならもし余っても今後使えるはずだ」

「た、確かにそうです」

「もちろん、あまり多すぎても移動に影響が出るからな。保存食を1食分多くするくらいで良いだろう」

「わ、分かりました!」


 ……何故俺が仕切っているのだろうか。

 いまいち分からないが、このまま続けさせてもらうか。


「各人、武器や装備の点検を怠るなよ。キースはテントを明日朝に受け取るように手配しておいてくれ。それ以外にもそれぞれ必要と思うものは準備しておけよ。明日は予定より少し早めに来るのがお勧めだ。その段階で念のためお互いの持ち物の確認をする。いいな?」

『『『了解!』』』

「解散!」


 散っていく今回のメンバーを見ながら俺もギルドを出て行く。


「……ふむ、中々指揮が上手だな。これなら今後は……」


 そんな事をカウンター奥で話されているなど、俺は知る由もなかった。


 ◆ ◆ ◆


 ――翌日。


「よし、皆集まったな」


 試験官であるヒューゴの言葉に、俺たちは振り返った。

 昨日見たときとは違い、シーフらしい装束を纏ったヒューゴは、間違いなく腕の良いシーフなのだということが分かる。


「それにしても……レジナルドは装備が簡単だな、そんな物でいいのか?」

「ああ」


 ヒューゴが驚くのも仕方がないだろう。

 今の俺の姿は、動きやすい服装にガントレットを着用しているだけの状態。

 これでどうやって戦うのかと思われても仕方がないと思う。


「……まあ、人それぞれだが。それは良いとして、今回お前たちは一応パーティという扱いになる。そこでパーティリーダーを決めるが、やりたいと思うものは?」


 微妙に納得いかないという表情をしていたヒューゴだが、すぐに切り替えるとリーダー決めに移る。

 とはいえ、基本は同じランクのもの同士である以上、誰も手を挙げようとしない。

 ……何故かひしひしと視線を感じるのだが、気にしない。


「……いないか。なら俺が決める……レジナルド、お前だ」

「分かった」


 ああ、こういうことね。

 どうやら視線の意味は、お前がやれという意味だったようだ。

 まあ、そこいらの連中よりはマシな指揮が出来るかも知れないが。


「後は、お前たちが動くんだ。良いな?」


 それだけ言うと、ヒューゴは一歩後ろに下がった。

 つまりこれからは俺たちで動けとのこと。


「――よし、なら帝都を出て目的地に向かうぞ。馬を使ったことがないのは?」


 すると、巨体のガルドとヒーラーのナタリーが手を挙げる。

 ちなみに俺は経験がある。一応伯爵家出身だ、放置とはいえ最低限のことは学ばせてもらったのでな。

 それに、実はかつても馬に乗った経験があるため、少なからず操ることは出来る。


「それなら、二人は周囲の警戒を少し多めにしてもらうぞ。他は交代で御者だ」


 皆が頷くのを確認して次の話を進める。

 基本的に皆これといった文句を言うことはなく、馬車の状態の確認をしたり、それぞれの荷物を馬車に積み込んだりする。


「よし、出発だ。ヒューゴは試験官だから頭数には入れない。良いな?」


 準備が完了すると、俺たちは馬車に乗り込み、鞭を一つ馬に当てると帝都の外門に向かって動き出す。

 なお、馬車の中は左右に簡単なベンチが作られたもので、お世辞にも居住性が良いとは言えない。

 さらにテントなどの荷物も入れる必要があるため、そこそこ手狭になるのだ。


「ちょっと、キースは足を開きすぎ!」

「うっせぇ、お前の尻がでかいんだよ!」


 ……この二人はまったく。

 ガルドは無表情に馬車の後ろで警戒に当たり、ナタリーは二人の様子を見てあわあわしている。

 ジェズは今御者をしている。


「ほら、喧嘩するな。お前らが騒いで馬車が横転したらどうする」

「う……」

「わ、悪い……」


 俺の呆れたような声に流石にしまったと思ったのか、二人とも少しばつが悪そうにしている。

 別に状況によっては構わないのだが、それでパーティを困惑させるのは問題。


「あんまり騒ぐならそうだな……お前らだけ二人きりで行動させるぞ?」

「「それは勘弁!」」

「なら、あまり騒ぐなよ」

「「へ~い」」


 ◆ ◆ ◆


 途中で馬の休憩や昼食のための時間を取り、さらに進んでいくと空が徐々にオレンジ色に変わるのが分かる。


「よし、そろそろ今日の野営を行うぞ。今回はガルドとジェズで水汲み、キースとナタリーで馬と馬車の確認後、テントの準備。俺とソフィーで食事の用意だ」


 俺が指示を出すとすぐに皆動き出す。

 俺もソフィーと共に食事を準備することにした。

 こう見えてかつて現役時代は休みの時には料理をしたし、隊でも上手だとよく言われていた。

 エリザともよく料理したものだ。


「塩はこの位入れれば良いよね?」

「おい、ただでさえ塩漬けの肉だぞ。そんなに入れたら塩辛いだろう」

「えー?」

「料理で変にものを増やすなぁ!」


 こ、こいつは危ない。

 ソフィーに調理させるのは拙いかも知れん……

 それから俺は何とか彼女の料理を軌道修正しつつ、まともな夕食を提供することが出来たのであった。


「……これ、絶対ソフィーが作ってねぇな」


 ちなみにこんなことを呟いた誰かが、次の瞬間「痛ぇ!」といいながら沈んだのは何だったのか。

 ……女は怖し。されど、料理の出来ぬ女はもっと恐ろし。


 ◆ ◆ ◆


 ――夜。


 見張りというのは時間関係なく行わなければならない。

 俺はちょうど午前2時頃の一番疲れるであろう夜警を買って出た。

 というのも、見張り……歩哨なんてものは散々してきたのだ。

 それにこの時間は割と集中力も切れるため、盗賊たちもそこを狙って襲ってくる可能性があるのだ。

 さらに怖いのはもちろんモンスターだろう。基本奴らは夜行性ということもあり、この位の時間は数も増える。


「……ふう」


 一応【サーチ】を起動しているため、周囲数キロの範囲で襲われることはないだろう。

 もちろん警戒を怠るつもりはないが、せめてこの時間くらいは彼らに休んでいて欲しい。

 ……しかし、見事に知らない星の並びだ。

 空を見上げながらそんな事を思う。


「……あ、あの……レッジ君……」


 と考えていた俺に声を掛けてきたのナタリーだ。

 一応二人一組で夜警をするのである。ちなみに彼女は女性陣のテント――といっても中にいるのはソフィーだけだ――の前で警戒に当たっていた。


「どうした?」

「う、うん……少し話したいな、って思って!」


 少しどもり癖がある彼女だが、見た目は小柄で庇護欲を掻き立てるような雰囲気の少女だ。

 目元を前髪の半分で隠しているが、顔立ちも整っており人気があるだろうな、などと漠然と考える。

 まあ、俺は先日冒険者になったばかりなので詳しくは知らんが。

 しかし、自分から話しかけてくるなんて珍しいな。


「いいぞ、ここに座れ」


 そう言って俺は自分の座っていた丸太を横にずれ、彼女が座れるだけのスペースを空ける。

 するとナタリーはおずおずと腰掛けながら口を開いた。


「あ、あの!」

「うん?」

「ご、ご趣味は何でしゅか?」


 ……噛んだ。

 いや、気にしないであげよう。

 というのも、自分が噛んだことで顔を真っ赤にして涙目になっている彼女を考えれば、流石に何も言えまい。


「趣味か……うーむ……」


 自分の趣味なんて考えたことがなかったな。

 何だろう……あえて言うならば――


「飛ぶこと……だな」

「……え?」

「飛ぶこと」


 ナタリーよ、何故そんな顔をするのか。

 自分で趣味はと聞いておきながら、引いたような表情をするというのは失礼だぞ。


「そ、そうですか……」

「なんだ、意外か? 【飛翔】の魔法は割と知られていると思うんだが」


 俺がそう言うと、ナタリーは不思議そうな表情をする。


「だ、だって……めちゃくちゃ魔力を消費するから、普通使わないでしょう?」

「……あー、そういえばそうだな」


 俺の場合、天賦魔法であることでかなり魔力消費を抑えられているが、普通の人が【飛翔】を天賦魔法とするはずもないか。

 飛ぶことを知らない人間が【飛翔】を天賦魔法にするのは、まず不可能だからな。


「俺の場合、【飛翔】が天賦魔法なんだ」

「え、え!? それって普通考えられないですよ!?」

「とはいっても、事実だからな」


 ほえー、という擬音が付きそうな雰囲気で呆然と俺を見上げるナタリー。

 どうしたものかと思いながら、俺はナタリーにも話を振ることにしたが……


「……時間だな。そろそろ次のメンバーを起こすぞ」

「え? あ、ああ、そうですね」


 ちょうど交代の時間だ。

 次のメンバーと交代する必要がある。


「ナタリーは休め。次のメンバーは野郎だからな。こっちで起こすよ」

「あ、ありがとうございます……」


 俺はテントに入り次のメンバーを叩き起こす。

 そうしている後ろで、ナタリーがなんとも言えない表情をしていることには誰も気付かなかった。


「(わ、私の馬鹿~! どうでもいい話で時間使っちゃった~!)」


 ◆ ◆ ◆


 翌日朝早めに動き出した俺たちは、昼前に盗賊たちのアジトの側まで辿り着いた。

 そこからしばらく周囲の偵察と、アジトの偵察を行い、集合して作戦を練る。


「……早めに襲撃する方がいいだろう」

「そう? 今の時間は連中が戻ってきてないでしょ? 夜の方が良いんじゃない?」

「わ、私は今のうちの方が……」

「どっちでも良いから早く決めようぜ」

「オイラは夜に一票っす」


 それぞれの意見と、それを提案する理由を確認する。

 約一名参加していない奴がいるが……


「キースはどう思う? お前がもし盗賊側なら今の時間は何をする?」

「え、俺か? ……そうだな」


 一応こいつも聞かれれば考えるタイプだ。

 だが、考えるのはあまり好きではないらしく、こういう話には参加したがらないのである。


「……この時間はアジトにはいねぇだろ。俺も夜が良いと思う」

「そうだな」


 本当はもっと情報が欲しい。

 海兵隊にいた俺は士官だったこともあり、単なるパイロットではなくライフルマンであり、かつそれを束ねる小隊長としての訓練も受けた。

 つまり、歩兵としての基礎や、室内戦・救出作戦などの基礎は頭にある。

 同時に、あまり人には言えないような情報収集の手段もあるわけで。

 だが、今それをすると警戒される可能性がある。

 盗賊団は意外と仲間の顔を覚えているのだ。それに、30人程度の盗賊団で「1人減る」なんて起きれば警戒されてしまうだろう。

「……よし、ジェズは俺と来い。アジトの近くまで偵察するぞ。他は離れて待機。何かあればキャンプに戻れ、いいな」

『『了解』』




「……【アーチャー】のオイラより動きが速いのはなんでっすか……?」


 偵察後、キャンプで愚痴るジェズ。

 確かに俺はシーフ訓練など受けてはいない。とはいえ、かつての動きをトレースしたり、あるいは参考にしつつ動くことは容易だ。

 フォースリーコンのような本職ではなくとも、このくらいはできる。


「出来るから仕方ない。それより、作戦は夜だ。しっかり休息を取れよ?」


 偵察した限り、今の段階では捕らえられた人などはいないようだ。

 とはいえ、夜になるとまた変わるかも知れない。

 俺は一つ気合いを入れ直しながら、徐々に黄色に変わりゆく空を見上げた。

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