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憧れを捨てた日
めでたく大学生活を始めた僕だが、目の前に広がっているのは大量の課題と、充電が10%のパソコンだ。
大学生になったら
某コーヒーショップで優雅にレポートを作ったり、
友達と学校帰りにお茶していったり、
勉強に追われつつも優雅に暮らして、キラキラしているものだと思っていた。
おかしい。
今の生活はおかしい。
だって、一日中家で課題をこなして、日を見ることもほぼ無い。
しかも、友達なんてできたのかもわからない。
顔を見ることがないからだ。
今まで普通に生きてきたから、少しぐらい輝けるように努力したかった。
こんな僕でも、キラキラには憧れる。
僕のキラキラ大学生デビューは、計画さえも出来ずに崩れさった。
どうせ僕は普通なんだ。
キラキラになんてなれない、変わることはない。
僕は憧れた生活、『理想』に誰にもバレないように蓋をした。
さよなら。