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『普通』な僕の裏側  作者: くう
5/8

卒業の日

 僕は今日、高校を卒業した。


正直実感なんてものは、一切無いのだけれど

号泣する担任を見て、ちょっぴり寂しい思いになった。


この3年間は辛いことのほうが多かったはずなのに


僕は単純なようで、


いい事しか思い返せなかった。


なんやかんや、いい高校生活だったのかもしれない。


感動的な気持ちもあるけど


ちょっとだけ


ほんのちょっとだけ、


安心している自分がいた。


「人間関係の悩みからの解放」


これが理由かな。

もう、会うことが稀になるから

ちゃんとした僕で終わることができた安心感。


人付き合いに苦手意識を持つ僕だって気付かれなかった安心感。


会えなくなるのが悲しい反面、


もう会わなくていい喜びがある。


こんな自分がまた少し嫌になった。

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