後悔する日
僕は、アニメが好きな所謂オタクだ。
全般好きだが、どうしても苦手な部類が1つだけある。
それは、
【青春】
主に部活動などの日々を描いたものだが、僕は読むことができない。
つまらない訳ではなく、苦しいからだ。
週に6日は当たり前、休みがないことのほうが多い少し辛い部活を僕はやっていた。
それなりに活躍も出来て、苦しくてもチームメイトと一緒に頑張って乗り越えた。
まるで青春だ。
大会で勝ったときは最高に嬉しかったことも覚えている。
でも、僕は最後に逃げた。
丁度レギュラーを取られそうになって、ほぼ取られたも同然の辛い時期だった。
3年生の僕には後がなく、悔しさでいっぱいだった。
いや、そうじゃない。
くだらないプライドがズタズタにされて、拗ねてただけなんだ。
苦しかった
辛かった
ずっとレギュラーでやっていたのに、その立場が無くなるのが正直恥ずかしかった。
本当に醜い性格だと思う。
その気持ちをバネにすることができればよかったのに、
僕は、逃げた。
強い心なんて持てなかった。
もうダメなんだ
どうせ、、、
そんなふうに思わないと心を落ち着けられなかった。
受験を言い訳にして、目の前の壁から逃げたんだ。
だから、青春アニメを見ると胸の奥がギュッと締められて苦しい。
僕もこんな青春にしたかった。
そんな後悔で溢れるんだ。
なんで逃げたんだろう
もっと頑張れたのに、、、
失って初めて気がついてしまった。
僕はまだあの壁と向き合えない。
青春アニメを楽しめたときは、この壁に再び向き合えたときだろうか。