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『普通』な僕の裏側  作者: くう
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雨の日

 雨が降ると訳もなく悲しくなる。嫌な事も特別な事も、何も無いのに悲しくてたまらない。


でも、雨は嫌いじゃない。


だって、周りの雑音を消してくれるから。


まるで僕がこの世界に存在する事を隠してくれるみたいで、好きなんだ。

矛盾してるかな。

僕はちょっぴり悲しい気持ちも好きだよ。

僕が自分の事を心配できる証拠だからね。


明るく振る舞うのも


友達の関係を続けるのも


僕を確立するのも


全部、疲れるんだ。


誰も僕がこんな気持ちだって知らないし、分からないだろうな。

雨が降ったら僕は僕だけの僕になる。

誰のことも気にしないでいい、我儘な本当の僕になるんだ。

そして僕を可愛がる。頑張ってて偉いね、生きてること凄いねって。

そうしてまた皆への僕になるんだ。


雨の日は本当は弱い僕のメンテナンスをする日だ。

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