片側顔面痙攣体験記
私は趣味で楽器を吹く。
子どもを産んでからもママバンドを作り、演奏活動を続けていた。
あるとき出演するしないで揉めて、夜中も鳴りやまないLINE、幼稚園行事の最中に来る長文メッセージ、LINEでは皆の表情がわからないからと全員招集をかけるメンバー...それに引っ越しを控えている不安が追いうちをかけ、不眠、うつ病再発...。
心療内科を受診し、投薬とバンドをやめることで、とりあえず落ち着く。
そのとき目元がピクピクしていることに気づいていたのに。
医師に相談していたら、すぐに治っていたかもしれないのに、あとの祭り。
まず目だから眼科に行く。
栄養不足かもとアリナミンを処方され、眼鏡が合ってないと度の強い眼鏡を作った。
ヤブ確定。
帰省したときに知り合いの眼科に行く。
初めて「片側顔面痙攣」という病名を聞く。
脳神経外科を紹介してもらう。
大学病院の脳神経外科を受診。
ボトックス注射か手術しか選択肢がないことを聞く。
このとき既に発症から2年半。
ボトックス注射は定期的に続けないといけないし、手術は怖いので、漢方を試す。
実家の近くの薬局から送ってもらう。
症状がよくなったときもあったが、帰省したときに薬局へ行ったら、終了宣言をされる。
まだ治ってないのに...。
漢方を飲んで体調はよくなったので、家の近くの漢方を処方する内科を受診する。
煎じ薬を飲み、鍼治療も行う。
コロナの影響もあり、自己判断で受診中止。
半年何もしていない!
症状は悪くなるばかり。
手術を決断。
大学病院を再受診する。
いろいろ考え、年末に手術の予約をする。
コロナの状況悪化。
「手術してもらえるんですか?」
「手術数を減らしていて、来週の予定は出てるんだけどねぇ。」
→一週間前になっても連絡がない。手術してもらえるのだろう。
「神の手と言われる医師の鍵穴手術とは違うんですか?」
「同じです。あの先生は技術もあるけど、魅せ方が上手い。」
PCR検査→結果連絡なし。陰性だったのであろう。
手術説明
・若いから脳が大きい。
・骨の中に空洞がある。
→難しい手術になる。
12月28日手術。
麻酔の針を2回も失敗されて痛い...と思っている間に意識はなく。
気づいたら回復室。
傷は痛いけど、他は問題なし。
翌日には病室に戻り、大晦日に退院!
コロナの影響で外泊ができず、それなら退院という話になりました。
発症から6年近く。
大きな手術でしたが、すっきり治るならやってよかったと思います。