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街に向かう前の出会い

街へ向かって歩いてる悠亜とガル。



「さっきのアイツらが来たってことはすぐ街道かなんかあると思ったんだけどなぁ…?」



「くぅん…」



さっきの冒険者達、なにか魔法でも使ってたのかまさかガルが匂いで辿れないとはなぁ

バレずにダンジョン行こうとでもしてたのか?



なんか漫画とかではギルドはそういうの禁止にしてる規約とかが定番だけど…違うのか…



「!?

ウォウ!」



「?

なにか見つけたか!」



「ワゥワゥ!」


どうやらなにか感じたようだった

音なのか匂いなのか、ガルが先導しオレはその後について行く。



走ってると近くなって来たのか金属音がぶつかる音が聞こえてきた

どうやら誰かが戦っているらしい。



金属音の激しいぶつかり合い、そこらには何人か血を流して倒れている

生きてるか死んでるかは分からない。


オレ達は草陰に隠れながら分析している。



どうやら片方は盗賊のようだった、もう片方は鎧を着た騎士、貴族の護衛なのか傍らに豪華な馬車

正直助けに入る義理はないが……。



「なんでだろうな…助けなきゃいけない気がしてならない」



ここで助けなきゃ後悔するって…体中で言い聞かせてるようだ。



「………あぁーもう!

ガル!」



訳が分からないままガルに指示を出し飛び出す。



何人かは騎士が倒してるようだから残り6人ほど

分析して分かったのが、勝てない相手では無いこと。


「なんだぁテメェら──ぐあっ!」



「黙って死んでな!」



1人を斬り伏せる、次と言わんばかりにもう1人

さらに1人が斬りかかってくるところをガルが爪で斬り裂く

あっという間に3人、残り3人。



「ちくしょう…なんなんだテメェは!」



「はい問答無用!」



狩人から奪った弓で放った矢は盗賊2人の額を貫き命を絶つ

ひぃぃ〜と情けない声を上げながら背を向け走り出す最後の1人、逃げ出すんだろう。


別に追う気は無い、()()()()



「ガゥ!!」


「ギャァァァーー!!」



ガルがトドメを差し盗賊は誰1人居なくなる。



「ナイスだガル」


「ウォウ!」



当然!とでも言いたげにガルがドヤ顔していた

いや、ガルがドヤ顔するとはな…。



とまぁそんな事より、助けた相手の騎士の1人がオレ達に歩み寄る。



「君達は一体……」



「ん…んあ〜…まぁ通りすがりの者ってとこ?」



「はぁ…?」



疑われてる…か、まぁそうだろうな、見ず知らずの相手がいきなり助けに入ったらそりゃあね…。



「助けてくれた相手だ、失礼だろう?」



すると馬車の方から男の声が聞こえて来た

騎士は馬車の方を向き頭を軽く下げる。



「ご助力感謝するよ旅のもの」



馬車の扉が開き中から現れたのは赤髪で顔の整ったいかにも優男ですって感じの男

さらにその後ろには桃色の長い髪でこれまた顔の整った女、まるでお姫様、オレの視線に気づくと会釈してきた。



「あ〜いや、気にしないでくれ」



「お、おい、言葉を慎め!

このお方達はっ!」



「構わないよ、彼は恩人だ」



しかし…と言葉を止める騎士

軽く笑いながらその男はオレに近寄る。


「ぜひお礼をさせてくれないか?」



「お礼される事でも……」


「何を言う、君が来なければ私も妹も死んでいたかもしれない」


兄妹なのか、確かにどことなく似てるかも?

それはまぁいいとして。


「君達はこんなところで何を?」



「あぁ、街に行こうとしててね、道が分かんねぇんだ」



「ならちょうどいい、私達も街へ帰る途中なんだ

お礼に乗せていこう」


男がそういうと騎士がざわめき立てる

それを男は手を挙げ制止させる。


「私の決定だ、文句は言わせないよ

妹も歓迎してる、どうかな?」



その妹様を見てみるとニッコリと微笑んで来た

…そこまで言われたら乗せてもらうとするかな…道分からんし…。



「じゃあお言葉に甘えて」



「そうかい!それは嬉しいね」


ホントに嬉しそうに微笑む

そして馬車に乗り込むところで伺う。



「ガルも良いのか?」


「もちろんだとも、恩人なのだから」


それはありがたいね、フェンリル…まぁウルフと思ってるかもしれないけど、魔物だからって乗せなかったら断ってたな。



乗り込んで馬車は動き出した。



「申し遅れたね、私は[アレイン・イル・グラン]だ

アルと呼んでくれ」


「私は[ティスメリア・ウル・グラン]です

どうぞティスとお呼びください、先程は助けて頂きありがとうございました」



……………やっば。



名前聞いて分かった、この2人貴族どころじゃない、()()じゃないか。



なんで憎たらしい王族なんか助けちまったんだろうな…

オレを捨てた王族を……。


「?

どうしたんだい?」



目の前の2人はキョトンとしてオレを見る

いくら王族だとしても捨てたオレとは思わないだろう、ここは誤魔化すか。



「オレの名前はゆ───」



「…ゆ?」



しまったーーーー!

そういや名前答えたらバレんじゃん!



そんな事考えてたら何故かいきなりオレは冷静にある事を思いついた。



そう…か、オレは追放されあそこの崖に落とされた…つまりオレは死んだ……

ならこの世界で第2の人生を歩む………そしてその第2の人生としての名を────。



「大丈夫ですか……?」



「あ、ああ、悪い……

オレの名前は()()()()だ」



「ツヴァイ……良いお名前ですね」


「あぁ、本当に」



これからオレは名前を変える…この世界で第2の人生を歩む─────”ツヴァイ”だ




しばらく馬車に揺られ過ごしている中。



「ツヴァイ様はどちらからいらしたのですか?」



「様って…なんかこそばゆいな…」



「妹は普段からこんな感じでね、許してやってくれ」



アレインはフフと笑いながら言う横で、少し照れくさそうに頬を赤らめるティスメリア。



「まぁオレは山奥の村に住んでた田舎者…って感じかね

旅に出てみたくて放浪してたってとこかな」



「へぇ…中々思い切ったね、農民として過ごせば危険は少ないだろうに」


「そんなの、つまらないだろ?」



「つまらない…ですか?」



まぁそういう設定なんだけどな。



「この子は…?」



ガルの事だ、大丈夫、その設定も考えてある…と言うかまぁそのまんまなんだが。



「ガルは道中で出会ったんだ、波長があって一緒に旅をしてんだ」



「わふ」



ガルも意図を読み取ってオレが考えた設定に乗ってくれてる

さすがガル、賢いやつだ。



そんな世間話をしてる途中でオレも気になった事を聞いてみる。


「オレからも1つ…なんであんなところで盗賊に襲われてたんだ?」



「あれは隣国からの帰りでね、王都から知らせを聞いて帰ってくる途中で盗賊と出会してしまったのさ」



なるほどな、待ち伏せか偶然見つけられたんだろうな

にしても王都からの知らせ………なんとなく予想がつくが、勇者召喚の事だろう。



「なんと、我が国で勇者の召喚に成功したのです!」



妹様………

ティスメリアは嬉々と声を上げる。



「ティスメリア、それは国家機密だとあれほど…」



「あ、申し訳ありませんお兄様………」



あんな嬉しそうな所を兄の一喝によりしょぼんと落ち込んだ

まぁ当たり前だろう。



「?

国家機密………オレがたまたま出会った冒険者が勇者の事知ってたぞ?」



そうだ、国家機密にしちゃなんであの冒険者達は勇者の存在を知ってるんだ?



「なんだって……どういう事だ…」



「殿下、それについて追加のご報告が」


騎士の1人が話しに割って入ってくる。


「なんだ?」


「どうやら、数十人居る中1人の勇者が冒険者で活動していると……」



1人…って誰だ、1クラス30人居ちゃあ検討もつかねぇよ。



「なるほど…自ら公表してしまったのか…

まぁいずれは国が公表するはずが早まったと考えればいいか…」



国家機密なのに…?



「もう知られてしまったのだから仕方ないさ、焦ったところで変わる訳でもない」



やれやれと言った表情で苦笑いするアレイン

……カマかけて見るか。



「あともう1つ噂があってな…」



「ん?」



()()()()()()()()()()1()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

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