異世界
まだまだ小説家になろうでのシステムがわからないことだらけ、それでも頑張って投稿していきます
「ここは……?」
悠亜はつぶやく、周りを見渡すと尻もちをつくクラスメイト達
そしてクラスメイト達以外にも人が居るのがわかった。
ザワザワとざわめいていると1人の男が話し始めた。
「おぉ、成功だ!
それもこの大人数、これならば魔族に対抗出来るやもしれぬ!」
魔族……現代の日本では聞きなれない言葉だった。
さらにその男の隣の女もその言葉に乗った。
「お父様、先ずは事情を説明致しませんと」
「うむ、そうであったな」
その男は興奮気味だったが、冷静さを取り戻し1歩前に出てはこう言った。
「勇者諸君!よくぞ参った!」
悠亜はドクンッと心臓が跳ね上がる思いだった、予想はしていた
教室で出た魔法陣、あからさまに現代の日本では有り得ない服装、そして今居る建物の造り
ここは日本ではなく────異世界なんだと。
尻もちをついていたクラスメイト達は次々立ち上がり目の前の男が言った事に疑問だった。
そして1人の男が痺れを切らしたかのように口を開く。
「はぁ?
勇者だぁ、なんだそりゃ?」
それは悠亜のクラスの中でも一際目立つ、言わば不良と呼ばれる存在
名前は加藤 隆。
「つーかよぉ、ここどこだよ?」
キョロキョロと周りを見回して自分達の居るところを問う。
「うむ、ここは王都[グランイールス]と呼ばれる王国
そしてワシはこのグランイールスの王[デラン・ルシ・グラン]と言う」
さらに悠亜の予想は的中していた、あからさまな服装に王冠
ならその隣に居る女性は王女かなんかだろう……と
「は?王国?」
呆気に取られた加藤が繰り返しつぶやく、それは他のクラスメイト達も同じだった
そして王を名乗る男は隣の女の紹介もする。
「隣に居るのが我が娘の[リルナ・ファル・グラン]じゃ」
「お初にお目にかかります勇者様方」
着込んだドレスのスカートを持ち、良くお姫様がするような礼儀正しい挨拶をする。
そこで、加藤では無いもう1人の男が前に出て口を開いた。
「ご挨拶ありがとうございます、俺は竜胆 優と言います
王様…と仰いましたね、その様なお偉い方が俺達に何の用でしょう?」
竜胆 優
彼は美弦のように人望も厚く成績優秀、スポーツ万能な完璧人間
悠亜は…いや、悠亜だけではなく美弦とこの優はお似合いだろうと思っている。
そんな優は冷静に状況判断し加藤の前に出ては問う。
それを見かねた加藤は舌打ちをして1歩下がる、優に任せたという事だ。
「先程も言ったな、お主達を勇者と
お主達をこの世界に呼んだのはただ1つ……この世界の魔王を討ち取ってほしいのだ!!」
そろそろ核心に近づいてきました、続きもお楽しみに