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初めての…

「殺される覚悟があるってことだよなぁ!」



そう叫んでオレは足に身体強化のバフを掛け素早さを上げ走り出す

ヤツらは反応出来てない、リーダー格、戦士、魔法使いの3人の横を素早く通り過ぎた。


()()を加えながら。



「なんっ……!?」



「ウソ…でしょ……っ!」



スピードについていけず慌てて振り返る3人、その3人が見たもの。


「かはっ!」


それは、狩人の喉を刀で貫いて木に押さえつけてるところの姿

そして、刺したままの狩人の喉を横に薙ぎ払った。


噴水のように血飛沫があがり狩人は白目を剥き絶命する。


「ひっ!?」


魔法使いが声をあげた

ゆっくりと振り返り、狩人の返り血を浴びたオレを見たからである。


「や…やりやがっ…た…」


戦士は驚いて目を見開いてる、そしてリーダー格、ヤツは言葉すら失っていた。



「なんだよ、殺される覚悟があるんだろ?

人の装備奪おうとしてたんだからな」



「………う…奪うとは言ったが…殺すとは…」


「オレを殺さずに奪えると思ってんのか?」



圧を乗せた声にたじろぐ3人

お前らが言う奪うは話し合いで奪おうとでも考えてるのか?

この世界じゃそれが通用するのか?



違うだろ、ここは平和な世界じゃない、弱肉強食な世界だろ

少なからず奪うなら相手を倒す、それが生死問わずでも。



「お前らの攻撃、1つ1つ殺意があったけどな」



「……………」



「ふっふざけやがって!

やってやるよぉ!」



戦士が盾を構えながら突っ込んでくる

やめろと言うリーダー格の言葉に耳を貸さずに攻撃を繰り出そうとしている。


「ふん…」



戦士が走って来てるところにオレは鼻で笑い、しゃがみこんで()()()を広いあげる

戦士の剣の一振りを避け跳び上がる。


そしてオレからの反撃、ある物を使って攻撃をする。



「な、なんで……剣士職じゃないの…?

なんで……なんで()()使()()()()()!?」


そう、オレは殺した狩人の弓を広いそれで反撃した

殺す前に狩人を解析済、弓術スキルを手に入れていたんだ。


「ぐあぁっ!」



跳んだ先のオレを捉えるのが遅かったため、盾の防御が間に合わずドスドスと何本か放った矢で戦士の肩と腕を貫いた。



弓も中々使えるな

今度ちゃんとしたのを手に入れよう。



「どうなってんだテメェはよぉ!」



「教える必要は無いな」



嘲笑いながら言う

慌てた魔法使いが詠唱を唱え魔法を放ってきた。



「甘いな」



そこをオレは魔法で返してやった

相手の魔法は火、対してオレは水の魔法でかき消す。


かき消しても魔法の相性的には相殺ではない、火魔法だけが消えオレの水魔法はまだ生きている。



「きゃぁぁぁっ!」



直接では無いにしろ地面に着弾した魔法を近くで受け吹き飛ぶ。


「くそがぁ!」


背後から戦士が再び攻撃をしてくる

オレは振り返らない、()()()()()()()()


「ガゥ!!」



「うわぁぁーーー!!!」



ガルが戦士の横から首をかぶりつく

ヤツらはただのウルフと思っているが本来はフェンリル、ただの噛みつきでも顎の強さはウルフの何倍、何十倍とある。



そんなガルに噛みつかれたらひとたまりもなく……



「…………!!」



リーダー格が見たのはガルの噛み付きで食いちぎられ飛ばされた戦士の頭

これで2人目。



「さて……あとはアンタとそこで気絶してる魔法使いの人だけだ」



「っ!!

あ、アイツを差し出す!俺だけは助けてくれ!!」



……………。



「ほうほう……差し出すから殺さないでくれ…と?」


「そ、そうだ!

俺はこんな所で死ぬ訳にはいかないんだ!」



リーダー格は大量の汗をかきながら懇願してくる

その必死さは見ればわかる、今までもそうやって生きてきたのかもしれないな。



「アイツらは仲間じゃなかったのか?」


「い、一時的に組んだだけの寄せ集めなんだよ、短い期間だ!

情も何も無い!」



……………。



「うん………殺す」


「グルルル………」


軽口で言い、隣ではガルが威嚇する。



「な、ななんで!?」


「悪いな……今のオレに仲間を差し出して自分の命だけ助かろうとするって事は…禁句なんだよ!」



瞬時に詰め寄り腹に蹴りを喰らわせてやった

蹴りの勢いで飛んでったヤツはダンジョンの洞窟すぐ横の壁に激突。


蹴りの痛み、激突時の痛みに耐えれず身悶える。



そんな事もお構い無しにヤツの顔に刀を添える。



「ま、待ってくれ!

か、金をやる、いくら欲しい!」


言葉は聞いてるが返事はしない、ただ無言で睨みをきかせる。


「お、俺はギルドではCランク!

顔も通せる、な、なんなら女も何人か口添えしてやる!」



必死なリーダー格が滑稽すぎてオレは口を開いた。



「……そんなのには一切興味ねぇ

ただ1つ…オレの前で仲間を差し出そうとするクソ野郎を制裁するだけだ…」



ゆっくりと刀を上へ翳しピタリと真上で止めた。



「ひっ、や、やめっ───」



「じゃあな…クソ野郎…」



一瞬の断末魔を上げリーダー格も絶命、残りは1人。



ゆっくりと近づいて行く、目の前まで来たところで魔法使いは目が覚める。


悲鳴をあげようとしたところで声を出させないように首を掴んで持ち上げた。



そのオレの腕を掴んで苦しそうにもがく。



「悪いな…ここまで来たら誰も生かす気無いんだわ

運が悪かったってあの世で後悔でもしてな」



もがき苦しみ、声も出せず泣きながら魔法使いが最後に見たのは

刀を構え、一突き入れる瞬間のオレの姿だっただろう。



もがいていた動きも止み、腕がダランと下がり魔法使いも死ぬ

魔法使いの首を離す、持ち上げていたためにドサッ落ち力なく倒れ込んだ。



「ふぅ〜……」



いきなりの戦いだったんだが…初めて人を殺めたってところか……

でもなんでだろうな……ずっと下で修行してたからか、何も感じないな。



この世界に溶け込んで来てるのかもしれない、でもそれはいい事だ

これからこういう事が増えるかもしれないからな。



「お、そうだ」



コイツらギルドのヤツらなんだろ?

金持ってるんじゃないだろうか…。



「ビンゴ」


1人1人ちゃんと金は持ってるみたいだ

装備品もどうせなら貰っておくか、使わないにしろ売れば金になりそうだからな。



…なんかオレが追い剥ぎみたいになっちゃってるんだが……気にしない。



この世界は確か……()()()()って通貨だったっけかな

その昔の英雄様の名をそのまま通貨にしたとか…まぁいいや。



全部で約5万フィールか……日本円と変わらないなら5万円

数日しか持たんな……。


「……ん?」


リーダー格の懐から1枚のカードがチラついていた

手に取り確認する、文字はこの世界の字だけど世界樹の加護のおかげで読める。



どうやらギルドカードのようだ、ランクはC

本人が言ってた通りのようだった。



「ギルド……ランクCか……」



とりあえず次の目的は決まったな。



「ガルー、とりあえず街に行くとするか」



「ウォウ!」



分かったと言いたげのガルの返事

よし、と目的地に向かい歩き出す──



「お?」


ところでさっきオレが放った水魔法で出来た水溜まりの反射で写ったオレの頬に一滴の返り血がある。



親指で拭うタイミングで一言。


「ランクC…すぐなれそうだな」



まずは街に行って、おそらく登録でもするんだろうな

漫画やアニメの様なら書類書きだけなのか試験なのか…ちょっと楽しみだな。



その頃で、悠亜とガルが街に向かい歩き出した同時刻。



悠亜達とは違う森で大きな音が森中に響き渡っていた。



そこには魔物と対峙し戦ってる1人の女が居た

その女が戦っているのは自分よりも何倍もの体格の魔物。


その魔物の見た目はイノシシのようだが、真っ直ぐ伸び岩をも貫きそうな鋭い角を備えている

その真っ直ぐ伸びた角を特徴としたイノシシ、()()()()()()と呼ばれる魔物だ。


ランサーボアは足で地面をかき突進の体制に入っている

そんな中女は悠々と立ち待ち構える。



そしてランサーボアの突進、自慢の角で女を串刺しにしようとする、が

女は寸前のところで避け跳び上がる、落ちてくると同時にその勢いでランサーボアの脳天に拳を叩き込んだ。



殴られ脳震盪(のうしんとう)を起こしたランサーボアはグラグラ左右に揺れた後にゆっくりと倒れ込んだ。


そのままランサーボアは絶命した。



着地しランサーボアに振り向き女はつぶやく



「コイツでノルマ達成……ランクSか…

…もう少しで助けに行ける、待ってろよ…()()

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