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他の精霊、そしてクリア報酬

『ヒール』




俺とガルは精霊王である彼女から回復魔法で傷を癒してもらった。



「大丈夫か、ガル?」



「ワフ」



大丈夫と言ってるかのように返事をして俺に擦り寄ってくる

それに応えるように俺もガルの頭を撫でる、ガルは嬉しそうに尻尾を振った。



「助かったよ、ありがとな」



「いえ、当然のことをしたまでです」



軽く頭を下げる精霊王

王の存在に頭を下げさせるって……。



「しかし、なんで今回のような事に精霊王が…」



精霊王…ルナに再び理由を聞いた。



「先程も仰いましたが、私は世界樹様により貴方をお助けするようにと命じられました」



「命じられた……?」



「はい、世界樹様からはこうです───」



『ここから動けない代わりに、彼を手助けしてあげて』



「──と」




「動けない…?」



動けないってなんだ、そりゃ樹なんだから動けないだろうが、なんか引っかかるな。



「ついでに言伝も預かってます」



言伝……?



『ゆっくりでもいい、でも必ず私に会いに来て』




「そう()()からの伝言です」



「彼……女…?

世界樹って女…?」




「えぇ、世界樹様は女性で在られます」



えっ?

世界樹って人なの?樹じゃないの?



「世界樹様も元は()()なのです」



ルナの説明を簡単にするとこうだ

はるか昔…元々精霊であった世界樹は、世界から認められ、精霊という種族から階級が上がり世界樹へと成り代わりそしてこの世界の中心である世界樹を今この日まで育てたという



そして大きく育った世界樹はこの世界に根を張り、底無し崖のところにあった小さい木のように様々な場所でさらに育ち、意志を張り巡らせる事が出来るという。



「なるほどな……世界に認められて大出世したと…」



「はい、言わば精霊達の上司です」



このルナ、中々ノリが良いな。



「んで今回命令があったあんたがわざわざ出向いてくれたと」



「はい、それともう1つ私からも言いたいことが」



「ん?」



「他の精霊達の事です」



他の精霊か…言うなれば火の精霊とか風の精霊的なやつか。



「貴方には、他の精霊達と会い契約を結んで頂きたいのです」



「契約…?」



「貴方は称号"世界樹の加護"によって精霊召喚をお持ちです

しかし、それには彼らとの契約が必要なのです」



なるほど、召喚としての魔法は持ってはいるけど契約をしていないから喚びだすこと自体は出来ないってことか。



「まずそれぞれの属性精霊の長との契約をしてください」



精霊の長かぁ………俺はこの世界を見て回るって目的を作って旅に出ようとしてるけど、新たに目的が増えたか。



「まぁいっか、分かったよ」



「ご理解頂けて良かった

それでは私はそろそろ消えるとします、道中ご注意を」



「あぁ、ありがとう」



「それと、今回は特別に私が来ましたが、普段は私を喚びだすことは出来ませんので」




光と共にルナは去っていった……………

っておいっ、さらっと重要な事を言って去ってくんじゃねえよ!?



て言うことは次ピンチになったら精霊と契約するまで精霊召喚使えないって事になるのか…厳しいな…。



「地道にレベル上げが必要だな…次からは負けねぇようにしないと…なぁガル、ガル?」



さっきまで俺の近くに居たガルの姿がない

辺りを見回すとガルが鳴いてる声が聞こえた。



そっちに向くと何やら箱が置いてあってガルが爪でカリカリと足を当てていた。



そしてその箱の形状からするに…。



「宝箱……?」



良くゲーム等で見かけた事のある宝箱の形をしていた。



先程までなかったその宝箱、ここはダンジョンのボス部屋って事を考えると答えは1つ。



「クリア報酬って事なのかね?」



宝箱に近づき箱の回りを手触りで確認していく

なんの変哲もない宝箱、トラップなんかも特には見当たらない。



開けないこと以外は………。



「ま、クリア報酬なんだろうしトラップなんて無いか…でも油断せずゆっくり開けよう……」



ガルも少し警戒の唸りを上げ、俺はゆっくりと宝箱を開けていく。



宝箱は何事も無く普通に開いた。



「っはぁ〜、なんつー緊張感だよ」



開ける際緊張し何故か息を止めながら開け、安心から思いっきり息を吐いた。




そして中に入っていたのは………。



「これは………服か?

そんで…上着?」



そこには上下セットの1着の服と上着、しかしこれはこれでありがたい。



「この世界に来てからずっと学校の制服だったんだよなぁ、しかも修行中も着てたからボロボロだし」



そう、この世界に来てからというもの、着替えなんて一切せず俺は底無し崖に落とされたからずっと制服のままだった。



早速俺はその服に着替えた、上は黒い長袖でボタン締め出来る服で下は青い長ズボン、上着は白く膝まで届く長めの上着…いわばロングコートといったところだ。



「よし、どうだガル?」



「ウォフ!」



ガルは似合うって言ってくれてるかのように吠える、お礼を言いながらガルの頭を撫でた。



「さて…この後はまたダンジョンか……なんかボス倒したんだから1発で帰れる転移魔法陣かなんか──」



俺がそう言った瞬間待ってましたと言わんばかりに部屋の真ん中で円陣のように光った。



「出たわ…………」



まぁ正直ブラックハイサーペントと戦った後にダンジョン戻って地上行くのも嫌だったし良かったな。



そんなことを考えながらガルと共に俺はその魔法陣の中に入った。



「これから何があるか、楽しみだなガル!」



「ウォウ!」



ガルとそんな言葉を交わし、俺達は転移されていった。

今回でダンジョンはクリア、次回からは地上に出てからの始まりになります!


途中のクリア報酬で出た服と上着、作者はファッションセンスが皆無なのでざっくりとさせました。



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