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それは精霊の中でもトップ

今回から語り手はその話しの主役目線とさせていただきます。

「…あ…あんたは………」



現れた、恐らく精霊であろう女性に俺は話し掛ける

その女性も俺の問いに答えるべくゆっくりと口を開いた。



「私は貴方が呼び出した精霊、名を()()と申します」



ルナ…それが彼女の名

ルナは神々しい光りを輝やかせていて、その存在感たるや俺の人生の中でも味わった事のないものだった。



「私は精霊ですが、精霊の中でも上位の存在……()()()です」



「精霊……王…っ!」



俺が感じた存在感の意味が分かった、それは彼女がまさかの精霊のトップのだったからだ。


何故……初めての精霊召喚でいきなり彼女よようなトップが現れたんだ。



「疑問に思うかもしれませんが、私が貴方の下へ来たりゆうは1つ……貴方があの方より授かった称号にあります」



称号………まさか―――。



「―――世界樹の加護」



「その通り」




どうやらそうみたいだ、彼女は俺が持つ世界樹の加護の…その称号によって現れたようだ

しかし理由はそれだけではなかった。



「その世界樹より…貴方を護ってほしいとお願いされましてね」



世界樹からのお願い…俺に…。



その世界樹様はなんだってそんなにも俺を気にかける…理由は一体なんなんだ。



そこで話しを腰を折るかのように、痺れを切らしたブラックハイサーペントが彼女に向かって突進をしてきた。



「……………」



彼女は振り向かず俺の方を向きながらの状態で動かずにいた

危ないと声を張ろうとした俺はそれ以上の驚きがあった。



それは、ブラックハイサーペントの突進を目に見えない壁で防いだからだ。



「そのような攻撃……私には無意味ですよ」



そう言い彼女はついにブラックハイサーペントの方を向いた

そして次の瞬間彼女はブラックハイサーペントに手を翳し奴は仰け反った、いや――――吹き飛ばされたんだ。



「話しは一旦置いておきましょう、召喚されたのですからそれ相応の働きを見せて差し上げましょう」




吹き飛ばされたブラックハイサーペントは壁に激突し、彼女は追いかけるように飛びそこから追い打ちをかける。



『レイ』



唱えた魔法は彼女の指先から光の光線のようにブラックハイサーペントへ一直線に伸びていく。



しかしブラックハイサーペントは身体の柔軟さを効かせて捻り魔法を躱した。



そして、シュルルと尻尾を伸ばし彼女に巻き付く。



「おや?」



「お、おい!?」



精霊王ともあろうものが簡単に捕まるなんて、と思った

ギュウゥと俺の耳でも聞こえるほどにその尻尾で彼女を締め上げていく。



マズいと思い俺は立ち上がろうとしたがまだ戦いの痛みが残っていて立てなかった。



「………この程度で私を倒せるとでも?」



「えっ!?」



次の瞬間、彼女は腕だけで締め上げてたブラックハイサーペント尻尾を緩ませ解いた

そのまま尻尾を掴み次の魔法を唱えた。



『フレイム』



火属性の魔法を尻尾を喰らわせ、たちまちその火は尻尾からブラックハイサーペントの身体を徐々を覆っていく。



その熱さにブラックハイサーペントは奇声を発し暴れ転げる。



しかしブラックハイサーペントはまだまだと言わんばかりに、先程俺と戦ってた時のように身体を高速で巻いていき、竜巻をを発生させる。



それは火魔法も含まれているから火の竜巻となった。



「魔物にしては優秀ですね?

しかし甘いですよ?」




次に彼女は横に腕を伸ばす

そしてその腕を竜巻に向かって払う。




フッとその竜巻は何事も無くそのまま消えてなくなった。



驚きを隠せない、これが精霊王の強さなのか……。



「時間をかける訳にもいかないので、そろそろ終わりにましょう」



いよいよ決着がつく………。



「先程の光属性魔法レイですが、あれは初級中の初級……一般の魔法使いが1番初めに覚える魔法と言っても良いでしょう」



そして魔法の解説をを始める

一体何をする気なんだ。



「先程のような一点集中型の魔法で回避も取られやすい…しかしそれが――――――」



――――複数放てるとしたら躱せますか?




そう言うと彼女の前に複数……複数なんて可愛いものじゃない、このボス部屋をゆうに覆えるほどの魔法陣が現れた。



あのブラックハイサーペントですら目を見開いて絶望していた。



「さぁ…光の雨に打たれて堕ちなさい

『レイ』」



放たれた複数の魔法は全てブラックハイサーペントを捉えていた

どんだけ身体の柔軟を効かせてもあれでは逃げ道はない。



当たり前だが、魔法が終わる前には既にブラックハイサーペントは絶命した

しかし、量が量なだけに死してもなお魔法が終わることはなかった、とんだオーバーキルだ。




魔法が終わるとブラックハイサーペントの形すらも残らず消え去っていた。



終わったことを確認した彼女は振り返り俺の下へ降り立った。



「終わりました」




俺がただ言えることは一言だけ。




「お……お疲れ様でした………」

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