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異世界転移―オッサンら、生斬る!3部

           〔加護〕

「魔女、来たー!」珍しく知之が、両腕ガッツポーズ!そら、嬉しいわな。ほんでも先ずは、どうなってるのかやろ。


「あのー、どうなってるんでしょうか?」流石に、顔を直視して言った。


「そうよね、2人共座って頂戴。珈琲とお茶どっちがいい?」4人掛けテーブルの椅子を引いてくれる。


「珈琲を、お願いします」知之の顔を見ながら答える。珈琲で、良かったようだ。


「砂糖とミルクは?」めっちゃフランクな都会のお姉ちゃんやん。


「じゃ、ブラックと甘々をお願いします」返事しながら、家の中をキョロキョロ見回した。しかし、甘い匂い今日一!

電化製品無ぃな。


「おまたせ、はいどうぞ」俺にブラック、知之甘々正解!

「最初に、お2人共ごめんなさい。あっちには帰当分帰れません。それに、2人が来たのは、私しがそう仕組んだから。本当に、御免なさい」机越しに、頭を下げた。


「帰ることは、出来るんですか?」仕組んだより、そっちが気になった。


「帰れますが、お2人しだいです。こっちに来させた事、怒ってます?」美女に言われて、怒るわけないて。なぁ知之…!


「全然大丈夫で、感謝します」異世界で魔女。知之、興奮気味やで。感謝しますは、わからんやろ。


「怒ってなんていませんし、来させられたと言うより、指示の無かった扉から勝手に来てしまいまして。こちらこそ、申し訳御座いません。あと、刀も勝手にお借りしました」俺らの意思と好奇心で、間違いなく来た。


「そう言って貰えると、心苦しさが楽になりました。向こうで、話しても。こっちの世界、信じて貰えないでしょ」いや、美女なら信じたかも。


美女やない、老婆やったな。これ聞かな!

「あっちじゃ、お婆ちゃんでしたよね…たぶん?!」やっばり、老婆の顔を思い出せない。


「ん~!お婆ちゃんに思えたが、正しいかしら。認識阻害魔法のひとつで、お婆ちゃんと思い込ませていたの。そして、蔵の窓を閉めに来た時に。操心魔法を使って、こっちへ来て貰いました。てへぺろ!」てへぺろ、頂きました~!マジ異世界人ですか?

「そうだ、名前まだでした。改めまして、ニーナ・ミリアスです。年齢は秘密。独身魔女です。つぎどうぞ!」手を指し出された。


「松安法夫、バツ1、独身、41です」知之へ手を指し出す。


「林知之です、独身、40オ、先輩とは、高校からの後輩です」ニーナさんに手を指し出した。


「先輩後輩だから、仲が良いんだね。向こうでも、ずっと2人を見てたんだ」そう言って両手を、天井にかざし呟いた。

白い霧のような球体が現れ、蔵の入囗が映った!

「ここ判るでしょう、蔵の入囗だよ。このまま玄関に行くね」映し出された映像も、移動している。玄関に到着すると内鍵のツマミが大きくアップされた。

「鍵閉まってないよね、見ててよ!」また、呟いた。

 カチャッ!音と共にツマミが回った。

「戸締まり完了!どお、凄いでしょ」俺らを見て微笑んだ。


「あっ!蔵の窓も、閉じて下さい」あそこを、閉める途中に来たことを思いだした。


「了解~完了!これで、ずっと見てました。ごめんね、モンスターとの戦いも、観戦してたんだ」そこは魔法で助けてよ!

「あなた達なら、あれ程度のモンスター。絶対に負けませんから。あっちの人が、こっちに来ると加護が付きます。それだけで、こっちの世界じゃサイヤ人なみよ」ちょくちょくあっち入るな。


「えっ、加護て何か変わったかな?」知之を見る。


「全然、判らん?」


ニーナさんが、言うには。

この世界に転移・転生・召還された物には、加護が有るらしい。因みに、この世界の人・他生物・物にもごく希に加護を有してることがあるらしい。

ニーナさんも、加護持ちとのこと。

その加護は、覚醒して初めて成長するらしく。持ってるだけやと、身体強化の効果しか無いらしい。

でも、こっちの世界の不覚醒者より、何倍も強いやって!俺らの服、靴、刀、道具に至る。あっちから来た物は、全て加護持ちで、強化されているだって。ほんでかっ!モンスターに勝ったん。

しかし、生物の覚醒はいつどんな時に起こるのか判らないらしく。人種だと、精神状態での切っ掛けで覚醒する事が多いらしい。

それと、あっちに帰るには条件があった。先ずは、覚醒してから一定の魔力量を保有し、転移石にてゲートを作って帰る。

とりあえずは、覚醒待ち。そこまで話すと、ニーナさんがもどかし気に。


「あのな…そのな…」何か言いにくいこと、あるんか?


「何でも、話して下さい。何を聞いても、驚きはしても、怒ったりしないッスから!」知之が、グイグイ前のめりに。こいつは、乳デカ、大好きやったわ!


「こっちの世界助けて!」

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