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31. 服を買いに行く

 そして早速休みの1日目が始まった。

 今日はみんなで買い物などにいく事になった。


「じゃあ、まずどこに行く?」

「私は新しい服が欲しいのよ」

「あ! 私も欲しい服があるの」

「えっ! でも服は最近買ってなかったか?」

「服は何着あっても困らないでしょ」

「そうですよ。ショウさん」

「そうなのか。——じゃあセツナもそれで良いか?」

「はい。良いですよ。しかしどんな服を買えば良いかは分かりませんが」


 服をそこまで買いに行かないのだろうか。セツナが少し心配そうにしていた。

 でもシエラとマールがいるから何とかなるだろうと思っているとシエラが口を開いた。


「大丈夫、大丈夫。セツナは元がいいんだし私たちが仕立ててあげるわよ」

「はい、私たちに任せてください」

「は、はい。ありがとうございます!」

「じゃあ行くか」


 そして俺たちは服屋に向かった。


「セツナ似合ってるじゃない」

「本当に似合ってます!」

「そ、そうでしょうか? このような服は着たことないので恥ずかしいです……」

「自信持っていいと思うぞ。めちゃくちゃ似合ってるし」

「あ、ありがとうございます」


 セツナはいつもは動きやすい服を着ていて、ファッションに気を付けていないような服装だった。


 しかしシエラとマールによって見違えるほど綺麗になっていた。元がいいからよっぽどだな。

 白のワンピースにちょっとしたアクセサリーをつけるだけでここまで変わるんだと実感した。


「じゃ、じゃあこの服一式買います。皆さんありがとうございます」

「いいの。私が好きでやったことだし」

「私もそうですよ。楽しかったですし」

「まぁ、良かったなセツナ」

「はい! ——そういえばショウさんは服を買わないのですか?」

「いや、俺はいいよ。そういうの全く分からないし。それにファッションには興味無いしな」

「えー。一回試してみたら?」

「私も見てみたいです」

「うーん……。そこまで言うなら一回だけ」


 俺はそう言って服を吟味しに行った。


「——こんな感じでどうかな?」


 俺は試してみた服をみんなに見てもらった。


「うーん。悪くは無いと思うけど」

「それだけって感じですね」

「私が言うのも何ですが、あともう一つ足りないと言うか……」

「まあ一言で言うと普通って感じね」

「普通かー。でも普通が一番だぞ」

「ショウさんがそれを言いますか。もう普通じゃない人に言われてもって感じですね」

「じゃあ私みたいに二人に決めてもらうのはどうでしょう?」

「え! それは迷惑じゃ……」

「いや、楽しそうね。やってみましょう」

「うん、私もやりたい」


 そういうことでシエラとマールの着せ替え人形になってしまった。

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