表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球温暖化で世界がありえないほど暑くなったので、涼しい異世界に行ってきます!  作者: もずく
涼しい異世界での物作り大会とブルセータの領主!
25/33

24. 屋敷に行く前に。前編

次の日

「よう、レオン!」

「ああ、ショウくん」


 今日は二人でいろいろ話したいことがあるため二人きりで会ってもらった。

 午前中にいろいろ話して、午後からはバンさんのところに行く予定になっている。


「で、聞きたいことなんだが」

「分かってるよ。トランプのことでしょ」

「ああ、そうだ。レオンはここの世界出身じゃないよな」

「まぁ、そうだね。でも君だってそうでしょ」

「ああ、でも俺のことに関してはもっと前に知ってたような口ぶりだな」

「じゃあ、その事も含めて少し話すよ」


 そこからレオンの過去が語られた。

レオンは元々俺と同じ世界出身だったがその世界で死に、この世界に転生したらしい。

 そして俺を知ったのは最初に行ったギルドの時らしい。俺が無属性魔法を使えるという騒ぎの時に、ギルドに居たらしい。


「でも、どうして俺が異世界出身って分かったんだ?」

「えっ! 神様に説明してもらってないの?」

「ああ、俺、異世界に行くマシンを作ってこっちに来たからそういうのないんだ」

「そうなのか……。君凄いね。——まぁ、それも説明しようか」

「ああ、頼む」

「えっとね。無属性魔法はここの世界の人たちには使えないらしいんだ。でも僕や、ショウくんみたいな異世界人は逆に無属性魔法しか使えないらしいんだ」

「ああ、なるほどそれで……。えっじゃあ今までの無属性魔法の使い手は全員、異世界人ってことか?」

「まあ、そうなるね」


 凄い情報を聞いたな。……ああ、そうだまだ聞きたいことがあったんだった。


「なぁ、異世界転生と言えば転生特典がつきものだろ。何もらったんだ?」

「ああ、そんなものもあったね。僕は前の世界の体とできる限り同じにしてくれって頼んだんだ」

「へぇー。欲がないんだな」

「まあ、でも前の世界ってあり得ないほど寒かったからこっちの世界でも寒さが効かないようにして欲しかったのが一番かな」


 え! ちょっとさっきおかしい言葉が聞こえたぞ……


「なぁ、前の世界って寒かったのか?」

「うん、ショウくんは違うの?」

「俺の世界はめちゃくちゃ暑かったんだ。まぁそのおかげで今は火の魔法が効かないんだ」

「僕と真逆かー。でも文化は同じそうだよね」

「ああ、トランプとか両方知ってたしな」

「うーん。なんだか興味深いしもっと話していたいけど……」

「どうしたんだ?」

「時間がそろそろやばくない?」


 そう言われて見てふと時計を見てみるともうそろそろ約束の時間だった。


「確かにな。じゃあ行くか!」

「うん、そうだね」

「シエラとマールも呼びに行かないといけないし」

「ああ、あの時一緒にいた子たちか。でも、昨日途中まで一緒に帰った時マールって子とは話せなかったんだよね。顔を動かしてるだけだったし」

「ああ、マールは人見知りだからしょうがないよ。俺と会った時もそうだった」

「へぇー意外だね」

「そうか? まぁだからそこまで気にしなくて良いよ」

「そっか……。なら気にしないでおくよ」


 そんな会話をしながらシエラとマールを呼びに向かった。

 俺たちの泊まっている宿に来た。

「おーい。シエラ、マールそろそろ行くぞ」

「あ、ショウ……とレオンさん。まぁそれは良いとして。ちょっと手伝って」

「それは良いって……」

 

 レオンが少し落ち込んでいた。まぁシエラってそう言う性格だしな。


「何を?」

「マールが行きたくないって言うの」

「なんで……って聞く必要もないか」

「えっ! なんで行きたくないって言ってるの」

「ああ、マールって人見知りって言っただろ? だから人が多い屋敷には行きたくないんだろうなって事」

「ああ、そう言う事」

「まあ、一回俺が話してみるよ」

「うん。お願い。マールもショウの言う事だったら聞いてくれると思うし」


 俺はうなずき、マールが閉じ籠ってる部屋に入った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ