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地球温暖化で世界がありえないほど暑くなったので、涼しい異世界に行ってきます!  作者: もずく
涼しい異世界での物作り大会とブルセータの領主!
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19. 物作り大会に出発!

 物作り大会の日、俺は荷物の準備をしているとアルルから話しかけられた。


「ショウ様、少しいいですか?」

「おう、いいぞ。なんだ?」

「ショウ様が気配探知を覚えたのでご主人様のところに行かなければならないんです。なのでご主人様に渡す用の紙を書いて欲しいんです」

「ああ、ごめん、ごめん。今から書くよ」


 エマさんに頼まれたことをすっかり忘れていたよ。


「でも、それじゃあ物作り大会には来れないのか?」

「はい、残念ながら……。しかし皆さんが優勝すると信じております」

「ああ、ありがとう。……そうだ! エマさんにあの魔石を見てもらえないか?」

「はい、そのことも紙に書けば大丈夫だと思いますよ。あと気配探知がどれだけ使えるかも書いていた方がいいかもしれません。ご主人様が気になると思うので。なので魔石のことも含め少し話すため御二方も呼んではどうでしょう?」

「ああ、それはいいアイデアだな。今から呼んでくるよ」


 そして全員が集合した状態で二人にそのことを説明した。すると二人とも


「いいんじゃない」

「いいと思います」

 と返事が返ってきた。「それに」とシエラが続けてきた。


「魔石もギルドに持っていくよりSランク冒険者であるエマさんに見てもらった方がいいと思うしね」

「どうしてだ?」


 俺が疑問に思いそう聞き返すとマールが答えた。


「Sランク冒険者はなかなかギルドに顔を出さないんですよ。そのため、ギルドよりも知っていることが多いんじゃないかと言われています」

「へー! なるほど」


 俺は納得した。まぁ上のランクになる人程自由奔放な人が多いイメージがあるからな。俺の勝手なイメージだけど。

 そして魔石の話が終わり気配探知の話になった。


「じゃあ、もう一つ、二人を気配探知で見てもいいか?」

「ええ、別にいいわよ」

「はい、大丈夫です」


 二人に許可を貰い俺は早速気配探知を使った。

 結果はステータスらしきものが見えた。こんな風に……


シエラ=クエナ

魔法属性 火、土

攻撃魔法適性 S

支援魔法適性 D

剣士適性 F

スキル1 無詠唱 詠唱なしで魔法を唱えることができる

スキル2 賢者の加護 使えば一時間魔法の効果や威力が二倍になる。


マール=クエナ

魔法属性 水、風

攻撃魔法適性 D

支援魔法適性 S

剣士適性 F

スキル1 無詠唱 詠唱なしで魔法を唱えることができる

スキル2 聖女の加護 使うと一時間魔力消費量が二分の一になる。


 俺はすぐにこのことをシエラとマール、それにアルルに言った。


「名前、使える魔法属性、攻撃魔法と支援魔法の適正、剣士の適正それに、スキルってやつが見えたぞ」

「えっ! それって凄くない?」

「そうなのか?」

「うん、だってその気配探知? で相手を見たらすぐに使える魔法がわかっちゃうってことよ」

「確かに、そう言われてみれば凄いかもしれない」


 シエラに言われて気付いた。これを使えば相手の弱点までわかるってことか……。めちゃくちゃ強いな。

 俺がそう思っているとマールがスキルのことについて聞いてきた。


「ショウさん、このスキルってなんですか?」

「えっ! 知らないのか! マールたちについている効果だし知ってるものかと……」


 俺がそう言うとシエラが返してきた。


「知らないわよ、そんなの。スキルなんて初めて聞いたし……」

「そうなのか……。どうしたもんか……」

 

 俺とシエラが考えているとマールが一つ提案した。


「今日の物作り大会で優勝したら領主様に聞けるかもしれませんよ」

「確かにな」


 俺が納得するとそれに、とマールが続けた。


「それに手紙をエマさんに送ったらエマさんが知ってることを教えてくれるかもしれません。だから考えるのは後からでもいいんじゃないでしょうか?」


 マールの話を一通り聞いた俺はとてもいい考えだと思った。


「いいんじゃないか? それで。今ここにいる人だけで考えても解決できそうにないしな」

 

 マールの考えにシエラも納得したようだった。


「そうね。今私たちで考えても仕方ないし……取り敢えず物作り大会に集中しましょ」

「そうだな」

「そうだね! シエラ」


 その考えでまとまりすぐに準備再開することにした。

 そして準備が終わり、エマさんに書く手紙も書き終わり準備万端の状態だった。


「じゃあ、よろしく頼むぞ。アルル」

「はい、お任せを。ショウ様方も健闘をお祈りします」

「ああ、任せろ」

「では行ってきます」


 そう言ってアルルはエマさんのいるところに飛んで行った。


「じゃあ、俺たちも行くか」

「そうね」

「はい」


 そして俺たちは物作り大会に向かった。

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