11. 2回目のクエスト。〜防衛〜前編
久しぶりの投稿です。不定期投稿になりますがよろしくお願いします。
「さあ着いたぞエル村」
「次こそは成功させないとね」
「ああ、そうだな」
そんな会話をしながら村長さんの家に向かった。
「すいませーん。依頼を見てきましたー」
「おやおや、よくいらっしゃいました冒険者さん、どうぞこちらに」
「はい、ありがとうございます」
俺たちは椅子に腰を掛けた。するとマールが
「それで、どうしてこんな依頼をしたのでしょうか」
と聞いた。
「それがですねー最近夜になると何者かに畑が荒らされてるんですよ。それで我々が見てみると何かが村を彷徨ってたんですよ。だから心配で」
「なるほど」
俺は話を聞き一つ案を思いついた。案と言ってもありきたりな物だが。
「じゃあ、普通にその何かが来るまで待機でいいかな?」
「うん、いいわよ」
「はい、わかりました」
「では、村長さんもそれでいいですか?」
「ええもちろん。やりたいようにやって下さい。家屋に被害が出なかったら大丈夫なので」
「はい、わかりました」
そういう事になり俺たちは夜になるまで待つ事になった。
待つ事になったと言っても暇なので夜に備えて色々準備をしていた。そして夜が来た。
「さあ夜が来たわよー。ショウ、マール準備はいい?」
「おう、当たり前だ」
「うん、いつでもいいよ」
少し隠れて様子を見てみると本当に何者かが現れた。
「マール支援を頼む」
「分かりました」
そうマールはエマさんの家で支援魔法を少し覚えていた。風魔法を使った素早さを上げる魔法などの応用の魔法だ。
「行くぞ。じゃあ作戦通りに」
「はい」
俺とマールは同じところに隠れているがシエラには違うところで作業をして貰っている。それが完成すればやりやすくはなるはずだ。
「はぁぁー」
エマさんに特訓してもらっている時に気づいたが俺やシエラ、マールは無詠唱で魔法が使えるらしい。
マールの魔法と俺の魔法が加わり全ステータスは格段に上がっているはずだ。
俺はその何かに切り掛かった。少しダメージを受けた様でよろついた。
その何かとはウルフと呼ばれる魔物の上位版ビーストウルフだった。
大体の魔物はエマさんに倒し方を教えて貰った。
「ウルフ系統は素早いが攻撃力は低い。素早さになれれば倒せるだろう。だがビーストウルフは格段に強さが違うから気を付けろ」
と言われていた。ビーストウルフと分かった途端俺は剣に無属性魔法をエンチャントした。まだ少ししかできないが下級に分類される魔法はエンチャントできる様になった。
エンチャントするのはもちろん相手の動きを遅くする魔法だ。これもエマさんの家にいる時に教えて貰った。
「よし、相手も分かったしそろそろ本気で行くぞ。」
そう言い俺は剣を再び構えた。
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後この小説が1万字いきました。とても嬉しいです。これからも頑張っていきます
追記ショウたちの無詠唱魔法について少し変更しました。




