番外編⑦ : 主人がいない部屋で
【ねぇ〜カメリアがいないここはとてもつまらないわ!】
【僕っちも同意見だね】
【それは分かりますが、カメリアがいる寮というのは、動物禁止なんですよ。】
【でもよ、アンナやマリーしかいねぇんだろ?後は護衛とかいうルカとグレナーか。ならバレても良いんじゃねぇか?他の奴らにバレずにいれば良いんだしよ!】
【そうよね!カメリアが呼んでくれるのはお手紙を渡す時だけなんですもの!寂しいわ!】
【あやめは、それでも会えてるから良いじゃないか!僕っち、全然会えないんだぞ!】
『うるさい』
カメリアのベッドで丸まって寝ていたリヒトが耳をピクピクと動かして精霊王達に言う。
【あら、貴方いたの。あまりにも静かだからいないかと思ったわ。ねぇ、貴方もカメリアの傍に行きたいでしょう?】
【カメリアの匂いがついてるベッドにずっといやがって、本当はお前だって寂しいんだろ?素直になれよ】
『お前達は精霊王の姿になれば主以外には見えないんだろ?それでいけば良いだろ。俺はそうもいかない。もしもバレた時、主に迷惑を掛けてしまう。それは嫌だ。』
【いざとなれば、私達が助けるわよ。】
【そうですよ。しかし、寮の部屋が何処にあるのか...ああ、あやめなら知ってましたね。】
【なら行こうぜ!】
【うんうん!】
『は!?まじかよ!』
精霊王達は、動物の姿から本来の姿に戻りリヒトを抱えた。
【ちょっと!暴れないでちょうだい!今貴方をカメリア以外に見えないようにしているんだから!】
【ビューンって飛んで行こうよ!】
『は!?な、何言って...ってうわあぁぁぁ!!』
リヒトを抱えたあやめは、窓を飛び出して空へと
【もう!あやめ、待ってよ〜】
【コラコラ!まったく、これでは逃げたのだと屋敷の皆さんに心配されるではありませんか。カメリアのもとへ行ったのだと分かるように書き置きをして行きましょう。】
【それはそれで気味悪がられそうだがな。ま、カメリアの親は俺らの事、なんとなく勘づいてそうだから分かるだろう。んじゃ、俺らも行こうぜ!】
リヒトを連れたあやめ、もみじを追いかけてうめとかえでも窓から飛び出した。
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