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番外編⑥ :ただいま

孤児院から帰ってきた時のお話です。

ほのぼのになってます。



 



「「カメリアっ!!!」」


「アラン兄様にルイ兄様?学園はどうされたの?」


 城からアイバートと共に帰ってくるとアランディルとルイディルがカメリアに抱き着いてきた。


「クリフトと共に城にいたんだけど」

「カメリアがあの孤児院に行ったと耳にして」


「「急いで帰ってきたんだ。」」


「そうだったのね!心配してくれてありがとう!お父様とザイード様、レッキス様が来てくれたから大丈夫だったよ。」


「「チッ、あの2人に越されたのか」」


「ん?」


「ううん、何でもない。カメリア疲れたでしょ?」

「ハーブティーを用意させたからテラスに行こう。」


 アランディルとルイディルに促されて庭が見えるテラスへと向かう途中で寂しそうな顔をしたアイバートを見てカメリアは、アイバートを誘うもアランディルとルイディルの睨みに負けてアイバートは断るのだった。






「あ!お母様!」


 テラスにはユリシェがいて、カメリアを見ると席を立ちカメリアへと駆け寄った。


「まぁ、カメリア、大丈夫だったの?マリーから話しは聞いたけれど、心配したのよ!」


 カメリアを優しく抱きしめる。


「お母様、ごめんなさい。でも、どうしても放っておけなくて...」


「貴女が無事ならそれで良いの。マリーやリヒト達もとても心配しているから先に声を掛けて来なさいな。」


「はい!!」




 ───────

 ─────




 自分の部屋へ行くとリヒト達がカメリアに気付き飛び付いてきた。

 そして、リヒト達の世話をしていたマリーもカメリアに気付き涙目でカメリアに駆け寄ってきた。


「あ〜お嬢様!!!良かった。ご無事だとは分かっておりましたが、不安で不安で。ルカが酷い目にあっていたと聞いていたのでもしもお嬢様に何かあったらと...」


「心配かけてごめんね。お父様やお母様に知らせてくれたりリヒト達のお世話をしてくれていてありがとう!」


 マリーにカメリアは、ギューッと抱き着きお礼を述べた。


『にゃん!なぁーんなぁーん』


 リヒトが甘えた声を出してカメリアの足にスリスリと身体を擦り付ける。


「リヒト、ただいま。リヒト、まるでみんなが私を心配しているの分かってるみたいだね。ふふ、そんな訳ないかっ!ただ、私の帰りが遅くて心配してたのね?」


『にゃーにゃー』


 抱き上げてもらったリヒトは、カメリアの頬をなめる。


「今からお母様とお兄様達とテラスでお茶会なの。リヒトもおいで、あれ?あやめ達は?」


 先に帰っていたであろうあやめともみじの姿が見えない。うめとかえでもいないである。


「先程までいたのですが...お外にでも出ているのでしょうか?」


「かなぁ〜?なら今からテラス行くから会えるかな?マリー、リヒト行きましょう。」


 リヒトを抱っこしてマリーと手を繋ぎテラスへと向かった。






「お母様、アラン兄様、ルイ兄様、お待たせしました。」


「もう用意出来てるわ。あらあらマリーと手を繋いできたの?私もだけどアランやルイ、お父様も妬いてしまうわよ。」


「...奥様、失礼ですが、私も!です。」


 とアンナがマリーを睨みながら言うのをユリシェは笑い、マリーはカメリアに手を繋いでもらい嬉しそうだが、ユリシェの言葉とアンナの睨みで冷や汗をかきだした。


「ふふ、カメリアは本当にモテモテね。」


「カメリア、うめ達は?」


「お部屋にいなくて...ん?あ!いた!」


 あやめ達は、庭にいてカメリアを見つけて突進してきた。


「みんな、ただいま〜」


『チュン!』


『キュ』


『...』


『ワン!』


 それぞれ鳴きながらカメリアの顔を舐めたり顔をスリスリした。


「カメリアは本当にみんなに愛されてるわね。ふふふ、私はイケメンな息子2人とかわいい娘をもてて幸せだわ。」


 ヤキモチを妬くアランディルとルイディルと動物達に埋もれているカメリアを見ながらユリシェは紅茶を飲むのだった。







ここまで読んで下さってありがとうございます。



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