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 ユリシェも双子の兄達ルイディルとアランディルも言葉通りに1日中離れる事無くカメリアの傍にいた。


 それを帰ってきたアイバートに夕食時に話すととても羨ましがって少し拗ねてしまった。


「お父ちゃま、今度のお休みは、カメリアとずっと一緒に、いてくれましゅか?」


 前はお父さんなんていなかったからどう接したら良いのかな?兄弟もいなかったから接し方分からなかったけどまだ年齢が近いから何とかなったけどお父さんは難しい、よ...。


 ...よし!!


 意を決して自分の席を離れて座っているアイバートの傍に行き、怒られるかもしれないと思いながら我儘を言ってみる。

 もしかしたら今日のユリシェのように承諾してくれるかもしれないと少しの期待を込めて。


「...ぐはっ!!!あぁ、あぁ、勿論だよ、カメリア。そうだ!明日仕事を休もう!うん、そうしよう。お父様は明日仕事お休みするからずっと一緒にいられるぞ。もう一層、城の仕事は辞めて皆で領地に行こうか?」


 自分の元に来てくれた娘のカメリアを抱き抱えて緩みきった頬をカメリアの頬につけてスリスリしだした。


「ふふ、あなたったら。国王様に叱られるわよ。それに宰相様にも確実に止められてしまうわ。貴方、国王様の側近なんだものそう簡単には辞められないわ〜。まぁ家族皆で領地に行ってのんびり過ごすのは憧れるけれどね。」


「「僕達はカメリアの傍にいられるなら何処だって構いません。」」


「はぁ、何で国王様の側近になんかなってしまったんだ...国王様の側近なんて宰相様だけで十分だろうに。俺、城の何でも屋みたいな立ち位置なんだぞ。おかしいよな。確か国務省に入ってるはずなんだが...はぁ...」


「お父ちゃま、明日、お休み?カメリアとずっと一緒?」


「あぁ!休みにしよう。明日はお父様、お休みだからカメリアと一緒にいられるぞ。ロージ、そういう事だから明日早朝に仕事休むと伝えてくれ」


「...畏まりました。」


「ロージ、たいへん?」


「...そんな事はございませんよ。」


 先程アイバートに向けていた鋭い視線を緩めて抱っこされているカメリアの目線に合わせる。


 ロージはこの家のとても優秀な執事である。


「そお?つかれたお顔、ちてるわ。...ロージの、つかれ、飛んでいけ〜」


 カメリアは猫っ毛のロージの頭を撫でてあげる。


「くっ...あ、ありがとうございます。カメリア様。これでストレスでしかない旦那様の傍にいるのも苦ではなくなります。」


 片手で顔を覆い天井を見上げたロージはアイバートに聞こえるように呟いた。


「おい、聞こえているぞ。それにカメリアに頭を撫でられるなど羨ましいぞコノヤロウ!」


「「カメリア、僕達にも」」


 アイバートとロージは乳母兄弟な為、気さくに話す仲でもある。なのでこんなやり取りは日常茶飯事でありこのやり取りは少し長引くのを知っているカメリアはアイバートから降りてカメリアを呼ぶ双子の兄達の傍へと行き、双子の兄達の要望である頭なでなでをしてあけだ。


「ふふ、カメリアはお利口さんね。おいでカメリア」


 アイバートとロージのいつものやり取りを無視し子供達の微笑ましいやり取りを見ていたユリシェはカメリアを呼んで抱き上げ頬へとキスをする。


「お父様が(勝手に)お仕事お休みにしたから明日は皆でお城の庭園にでも行きましょうか」


『すぐ捕まると思うからお城に近い方が良いわね』とアイバートに聞こえないような声量で呟いた。


「お城のお庭に、行っても、いいの?」


「ええ、お城の庭園と言ってもお城の隣にあって一般公開しているお庭だから誰が行っても良いのよ。」


「なら、行きたい!」


「今は薔薇が見頃なんだよ。」

「とても美しいんだ。」


「ルイ兄ちゃまも、アラン兄ちゃまも、行ったことが、おありなの?」


「うん、王子の側近候補でね」

「だから最近カメリアと一緒にいられないんだ」


「「最悪だよ。」」


 と本当に嫌そうな顔で言う。


「それに最近、お父様がカメリアの自慢話ばかりするから」

「殿下達もカメリアのことを聞いてくるようになってしまったし」


「そう言えば、王妃様もカメリアに会いたがっていたわねぇ。後、ラビート公爵夫人も。カメリアは人気者ね...あら、ふふ眠ってしまったわ。」


 ユリシェの腕の中でカメリアは寝息をたてていた。その姿を家族はもちろん、使用人達も微笑んでみていたのは眠っているカメリアは知らない。



 





ここまで読んで下さってありがとうございます。



アイバート・サーチェ伯爵

短い銀髪に青い瞳

愛妻家として有名でユリシェに頭が上がらない

子供達の事も溺愛しており

「カメリアは嫁にやらん」が口癖になってる





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