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番外編 ④ :王宮の裏側で

ブックマーク、評価ありがとうございます。

誤字脱字報告もありがとうございます。

 



「何か分かったか?」


「はい、今いる神父は国から派遣されていない人物らしいですね。そして、国から出ているお金は孤児院に使われていないそうです。」


「そうか、ルカの言っていた通りだな。これは、ザイード殿下が担当しているから報告にでも行くかな。はぁ、カメリアに会いたい...」


 前半は、仕事モードの我が主だったが後半は可愛い愛娘であるカメリアお嬢様の事ばかりである。


「ロージ、今日のカメリアは何をしているかなー」


「...今日はガルシアの授業のみと聞いております。」「そうか、カメリアはいつも勉強頑張っているからな。今日はケーキでも買っていこう。よし、ロージお前は帰って良いぞ。私はザイード殿下と陛下にこの事を伝えてから帰る!」


「かしこまりました。」


 何のケーキを買って帰ろうかな〜などと浮かれているアイバートを置いて執事であるロージは帰宅するのだった。




 ─────

 ────




「...という報告が上がって参りました。後は、殿下にお任せします。」


「アイバート殿ありがとう。仕事が早いから助かるよ。これでまた学園が休みの時はカメリアの所へ行ける。」


 その言葉を聞いたアイバートが


「いえ、せっかくのお休みなのですから学園の寮でゆっくりなさるのが良いかと。」


 と、すました顔で言うが内心はカメリアに会わせたくないので必死なのである。


「そう、言うなアイバート。息子は惚れた女に会いに行きたいんだよ。こうやって仕事を頑張っているんだ、少しだけご褒美を与えてやりたいからな。アイバート、諦めてくれ。」


 アイバートとザイードの会話をただただ眺めていただけの、この国の王であるロックが口を開いた。


「フン!何が惚れた女だ!カメリアはまだ可愛い少女だ!あんな可愛いカメリアに惚れるのは当たり前だが、やらんからな!!ザイード殿下にもクリフト殿下にも!!」


「...そういえば、今日クリフトがカメリアに会いに行くと聞いたな。」


 今、思い出した!かのようにロックが言うとアイバートだけでは無く、ザイードも反応した。


「「は!?」」


「カメリアはどちらを選んでくれるんだろうな?」


 ハハハと高らかに笑いながら呆然とする2人を残してロックは去っていった。





 ───────

 ────





 コンコン


「双子はいる?」


 学園が休みの日は、寮にいるかクリフトの仕事を手伝う為、クリフトと一緒に城へと来ているアランディルとルイディルを探す。


「「何です?」」


「クリフトがカメリアに会いに行ったと聞いたけど本当なの?」


 クリフトの部屋で書類を片付けていた双子にザイードは問いかけた。


「物凄く不愉快ですが」

「会いに行ってます。」

 

 不機嫌を隠そうともせずにザイードに答える。


「やはり父上の言葉は本当なんだ。...でも、珍しいね。君達が付添もせずにクリフト、1人だけを行かせたなんて。」


「...殿下が悪いんです。」

「貴方がパーティに出席なんかするから」


「カメリアの?」


「僕も本当は直接お祝い言いたかったって」

「落ち込んでました。その姿見たら駄目とは言えません。」


「「側近である前に友人ですから」」

 

「...そうか、クリフトは幸せだな。」


「ま、だからといってカメリアを渡すのは」

「別になりますけどね。ザイード殿下もですよ。」


「「ここで油を売っていないで仕事して下さい。例の件は、カメリアも心配してたんで」」


「あぁ、分かってるよ。早く片付けてカメリア不足を解消しないとね。」


 双子が何かを言う前にザイードは部屋を後にした。






ここまで読んで頂きありがとうございます。


9月末に機種変したので慣れなくて...

今まで以上に誤字脱字など増えるかもしれません。

ごめんなさい!!

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