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ブックマーク、評価ありがとうございます。
前半はモフモフ回です。
後半はカメリアの過去になりまして
あまり気持ちの良い表現をしてませんので
苦手な方はご注意下さいませ。
「リヒト〜疲れたよ〜」
パーティがやっと終わってアンナとマリーに着替えを手伝って貰いベッドへとダイブした。
すぐにリヒト達がカメリアに寄り添い癒す。
「うめ、かえで、モフモフで気持ち〜」
うめは鼻をピクピクと動かし、かえでは尻尾を振って喜んだ。
それに嫉妬したリヒトとあやめ、もみじはカメリアとうめ達の間に身体をすり込ませて自分達も撫でてと鳴く。
「みんなも撫でて欲しいの?順番だよ、順番。そんなに焦らなくても大丈夫だよ。」
寝そべるカメリアの頬をペロペロと舐めるリヒトからカメリアは起き上がり抱きしめる。
『なぁ〜ん』
リヒトは嬉しそうに甘えた声を出す。
「うふふ、可愛いね。リヒト」
「次は〜」とカメリアが言うともみじがすかさずカメリアの膝の上に乗り自分だと主張する。
「次は、もみじね。尻尾がモフモフ、マリーのお陰ね。」
動物達の毛のケアはマリーが鼻歌を奏でながら進んでやってくれるので艶々でモフモフなのである。
『キュ』
『チュン!』
カメリアに撫でられて目を細めていたもみじに、次よ!と言ってるかのようにあやめが鳴く。
「焦らなくても私は何処にも行かないよ。次はあやめだね。」
鳴いて騒いでいたあやめがカメリアが撫でると途端に大人しくなり目を閉じる。
その姿をムッとしながら見つめるのが先程邪魔をされたもみじだ。
『キュッキュッ』
「まだ足りなかったかな?じゃあ、もみじはこっちね」
右手であやめを撫でつつ、左手はもみじを撫でて怒っていたもみじを落ち着かせる。
すると、リヒトにうめ、かえでが自分達もとカメリアに身体を預け始め受け止めきれずにまたベッドへと倒れる。
あやめともみじは、お腹に移動し、リヒトとうめはそれぞれ頭の横に、かえでは頭の上に行きカメリアに密着する。
動物達の暖かさがとても心地よくカメリアはいつの間にか夢の中へと旅立ったのだ。
◇◆◇
「お前が、お前が、出来たから私はあの人に捨てられたの...」
「や、やめて」
この人は何で私を叩くのだろう。
「その目もその鼻も全てあの人にそっくりなのに。どうしてこんなにも似ているのにあの人は私を捨てたの。」
「い、いたい...」
この人はなんで私を蹴るのだろう。
「お前が憎い。お前が生まれたせいで私の人生は無茶苦茶よ!」
「...」
毎日毎日私は、世間一般でいう母親という人に殴られたり蹴られたり、暴言吐かれたりした。
私が学校に行くようになったら、見えない所を徹底的に...だから、皆気付かなかった。たまに気付いた人が家に来たけどその時だけ母親は、私に優しくした。
だから私、勘違いしたりしちゃったんだよね。
このまま優しいお母さんでいてくれるかもしれない。
そんな事、全く無かった。
私が小学校入学すると母親は毎夜違う男の人と一緒に何処かへ行った。
最初の頃は早めに家に帰ったりした。そうすると家に男の人がいて、母親がいつも聞かないような甘い声をしていた。
そんな気持ち悪い声を聞きたくなくて家に帰る時間を遅くしたり優しいおばさんの家に遊びに行った。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
長くなりそうだったので一旦切りました。




