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ブックマーク、評価ありがとうございます。

まさかの200件いくなんて!!

ありがとうございます。

 



 バサバサッ バサバサッ



 猫の足元で懸命に羽を広げて逃げようともがいている小鳥がいた。


「あっ!!!!リ、リヒトっ!!ダメよ!!!」


 小鳥を踏み付けているのは自分の利口な飼い猫だった為、急いで駆け寄りリヒトを抱き上げた。


 これで飛び立つかと思えば、小鳥に飛び立つ雰囲気は無くただただ、羽をバタ付かせるのみだった。


 不思議に思い、リヒトを降ろして小鳥を抱き上げ観察する。


「...まぁ!きっと、羽に、怪我を、しているのね。小鳥しゃん、ごめんなちゃい。この子、悪気は、なかったと、思うの...治るまで、わたちが、責任を、持って、お世話、しゅるね。」


 自分の飼い猫がしでかした事は飼い主であるカメリアが責任を取らねばならない。と考えて小鳥を持っていたハンカチで優しく包み、自室へと向かった。




 ──────

 ────




「アンナ、悪いけれど、救急箱、一式、持ってきて、くれる?」


「お嬢様、何処か怪我をなされたのですか!?」


 顔を青白くさせてカメリアに近づくアンナを宥めて


「ううん、わたち、じゃないの。この子がね、怪我、しちゃってて、治るまで、お世話、しようと、思って」


「まぁ、なんと慈悲深い...かしこまりました。直ちに救急箱をご用意致しますので、お部屋でお待ち下さい。」


 一礼すると走ってはいないのに物凄いスピードで去っていった。


 数分するとアンナが救急箱を持ってきてくれた。そして、マリーも聞いたのだろう浅いカゴの中に小鳥が休めるようにと柔らかい布をひいた物を持ってきてくれた。


「2人とも、ありあと!」


「当然の事でございます。」


「お嬢様に喜んで貰える事が私達は嬉しいのです。なので、いっぱいお申し付け下さい。特にアンナはお嬢様一筋ですから!因みに私もですよ。」


 と笑ってマリーは言う。


「わたちも、2人が、だいちゅきよ!」


「お、お嬢様っ!!勿体無いお言葉です。」


「ありがとうございます!」


 アンナは感無量だ。といった感じに口元を抑えてマリーは先程と同様でとても嬉しそうにカメリアにお礼を言った。


 私は、幸せ者だ。前世は散々だったけど、今世はこうして皆に良くしてもらってる。だからこそ、ちゃんと恩返し出来るように過ごして行かなきゃ!


 アンナとマリーと雑談をしながら、小鳥の手当てをして過ごした。




 ───────

 ─────




 チュンチュン


「小鳥しゃん、おはよう。怪我の、具合、見せてね。」


 先に起きて鳴いていた小鳥に挨拶をして、ベッドから降りる。この時、まだお腹を出して寝ているリヒトを起こさないようにするのが大事である。


「うん、大丈夫、そうだね。」


 リヒトが怪我を負わせたのだが、リヒトの爪が小鳥の足に当たっていたみたいで、少しだけ血が出ていた程度ではあった。羽は折れているわけでは無いので何故、飛び立たないのか小鳥を見てくれたアンナが不思議がっていた。


「でも、素人よりも、ちゃんと、動物の先生に、見てもらった、方がいいよね。」


 動物専門の医者を呼んでもらおうとした時、小鳥が慌てた様子で羽を動かし始めた。


 チュン!チュンチュン!


 まるで自分は飛べる!とでも言うように鳴く。


「あ!よかった。飛べるんだね!昨日は、色々驚いて、飛べなかったのかな?よかったぁ!」


 部屋を一周飛んでからカメリアの肩に止まった。


「ん?お外、出なくて、良いの?」


 窓は開けてあったので、てっきりそのまま出ていくかと思ったカメリアだったが、その予想はハズレて小鳥はカメリアの肩に居座った。













ここまで読んで下さってありがとうございます。


有難いことに200件いったので番外編

書こうかな?と思ってます。

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