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「...わたち...生まれ、変わった...んだ。」


 前世では父はいなく、実の母親に虐待されていた有咲だったが生まれ変わったであろうこの場所で両親と双子の兄達にとても溺愛されていた。


 前世では有咲(ありさ)という名だったが今は()()()()と呼ばれていて昨日で3歳になった。


「前はいなかった、お父ちゃまがいて、前はわたちを、なぐってたお母ちゃまは、とてもやしゃちい、なんてとてもぜいたくだわ。しょれに、やさちいお兄ちゃまが、2人もいるなんて、なんて幸せなの、かちら。」


 3歳になった昨夜、興奮しすぎてカメリアは高熱を出してしまった。朦朧とする中で自分の前世を思い出したのだ。


「神ちゃま、ありあとう、ごじゃいます。わたちを、やさちいお家に、生まれかわら、せてくれて...」


【ふふふ、いい子ですね】

【ぼくっちのかわいい子】

【我らの守るべき子だな】

【わたし達の愛し子】


「っ!?だ、だれ?」


 前世の時から特に信仰はしていなかったがとりあえず神様にカメリアがお祈りしていると耳元で囁かれる。


【ふふふ、もう少し先ですよ】

【もう少し大きくなったらな】

【ぼくっちの愛し子あとでね】

【私達はずっと傍にいるわよ】


「ふぇ?」




 ─ガチャ




「まぁ起きたのね。カメリア、体調はどう?つらい所は無い?」


 部屋へと入ってきたのはお母様であるユリシェだった。昨夜、高熱を出した娘を心配して早朝から様子を見に来たのだ。


 ユリシェが来た途端、先程の声が聞こえなくなってしまったので自分の気のせいだったのでは?とカメリアは思い、気にもとめなかった。


「お母ちゃま、カメリアもうお熱、下がりまちたわ。」


 熱を出したから怒鳴りに...って訳じゃなさそう...。前は熱出すと怒鳴られたんだよねぇ。


「本当に?...また熱が上がっても困るから今日は1日ゆっくり寝てましょうね。」


「あい」


「何か食べたい物は無い?お母様が持ってきて上げるわよ。」


「...あ、の...」


 こんな事言って...良いのかな?


「ん?なぁに?何でも言ってごらんなさい。」


 優しい笑顔でユリシェは聞いてきた。優しいと分かっているが前世の記憶を取り戻したカメリアは少し躊躇した。自分の一言で殴られるので無いかと...。






ここまで読んで下さってありがとうございます。


カメリアは3歳なので平仮名多めです。

読みにくいとは思いますが(;´Д`)

すみません(汗)



カメリア・サーチェ 3歳

艶やかな銀髪に薄紫の瞳

前世の近藤有咲としての記憶持ち

前世では母親に虐待されていた



ユリシェ・サーチェ

カメリアの双子の兄とカメリアの母親

金髪に薄紫の瞳をしている

子供達を溺愛してるが叱る時はちゃんと叱る




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