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「さて、何から初めていきましょうかね?要望はある?」


「...貴族とちての、教養と、この国は、もちろん、でしゅが、他の国の、言語も、知りたい、でしゅ!あとは、学園で、やる、お勉強も、教えて、くだしゃい!」


「ふーん、ほんと3歳児じゃないみたいね。教養は大切だし、そうね、他国の言語も知ってれば婚約者探しも広がるものね。学園の勉強も入った時に困らない程度に教えるわ。まぁ今言った全てを教えるかは貴女の頑張り次第よ。いいかしら?」


「あい!」


「ふふ、良いお返事ね。わたくしは、甘くないわよ。覚悟してね?」


「あい!がんばりましゅ!」


 前世は義務教育までしか学べなくて本当はもっと勉強したかった...。だから、今世はいっぱい勉強もして学園では、お友達も作って楽しみたい!!

 だから、勉強頑張ろう!学園でついていけないって事にならないようにしなきゃ。そんな事になったら家族の皆に恥をかかせてしまうもん。


「じゃあ、来月からよろしくね。」


「あ!一つだけ、教えて、くだしゃい。」


「ん?なぁに?」


 そうだそうだ。本当はお兄様達に直接聞かなきゃなのにリヒトに気を取られて聞きそびれちゃったからちょうどお兄様達を教えてる先生に聞けば分かるかもしれない!!


「お兄ちゃま達が、お茶会で、青の貴公子、って呼ばれて、いたのでしゅ。青の貴公子、って何でしゅか?」


「ぶっふふ!!!!!」


 紅茶を口に付けようとしていたガルシアがその言葉を聞いて笑いを堪えるように口元を抑えた。


「ふぅー、飲む前で良かったわ。...青の貴公子について知りたいのね?」


「あい」


「ふふっ...あの子達は、綺麗な青色の瞳でしょ?それで貴公子というのは、貴族であり整った顔立ちをしているし気品があるし、第二王子の側近をこなせる程の剣の腕や聡明でもあるからそう呼ばれているのよ。」


「まぁ、他にも氷の貴公子とかも呼ばれていたわね。ふふふ」と笑いながら言ったガルシアの小さな声はカメリアには届いていなかった。


「お兄しゃま達は、本当に、しゅごいでしゅ。わたくちも、見習って、頑張らないと、いけないでしゅね!」


「そうね、お兄様達を見習って頑張りなさいね。」


 今からアランディルとルイディルの勉強だと言うのでガルシアに挨拶をして部屋を出た。





 その後は、予定が無かったので庭へと出る。


「今日も、良い、お天気だな〜」


 少し奥に行くと花々に囲まれた小さなガゼボがある。ここはカメリアのお気に入りの場所だ。

 1人になりたい時に良くここへ来る。ただ、屋敷の皆に心配を掛けることはしたくないので、マリーとアンナに自分が何処に行くかちゃんと言ってから来ている。


 目を閉じてのんびり涼んでいると


 バサバサッ


「ん?」


 バサバサッ


「なんだろ?」


 音が鳴る方へと向かった。







ここまで読んで下さってありがとうございます。

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