番外編 ① :お茶会の裏側で
番外編です。
ブックマーク100件いったので
感謝の気持ちを込めて書きました。
王妃のお茶会でカメリアがお菓子を取りに
いっている時のお話です。
後半は、その後の話です。
「カメリアに、触りすぎ、ですわ!ザイード殿下」
王妃であるヴィヴィアンナが席を外し代わりにザイードがやってきていた。
そして、カメリアはお菓子を取りに行っている為、この場にはファージーとザイードしかいない。
「ん?なんのこと?」
「そのまま、です。」
先程までずっとカメリアの頬をプニプニしていたザイードにファージーは睨み付ける。
「だって可愛いからついね。」
「カメリアが、減っちゃい、ましゅわ!」
「そうかなぁ〜。今日はあの双子がいないからと思ってたけど君も邪魔してくるんだね。」
「カメリアは、わたくちの、でしゅ!」
「えー、僕のお嫁さん候補なんだけど」
「に、兄様...兄様もカメリアが?」
途中からやってきたクリフトが焦ったように会話に入ってきた。
「ん?クリフトもだった?前に会った時、そこまで興味無いのかと思ったけど違うのかな?」
「ザイード殿下と、カメリアでは、年の差が、ありすぎ、ましゅわ。」
「ぼ、僕...まだ、そういうの、良く分からなくて...。でも、今日のご令嬢達、怖くて...」
と俯くクリフトの頭に手を乗せて撫でる。
「大概の女性がああだよ。クリフトは優し過ぎるからね。もう少し上手く動かなきゃいけないよ。」
「...はい」
「あ、クリフト殿下も、来たのね。みてみて、可愛い、お菓子、持ってきたの!皆で食べよー?」
無邪気な顔してお菓子をお皿いっぱいに持ってきたカメリアにファージー、ザイード、クリフトが嬉しそうな顔をして微笑んだ。
だからこそ、カメリアが他のご令嬢にぶつかられたり、足を踏まれたりしている事に気が付かなかったのだ。
──────
─────
「ねぇリヒト、お茶会に、まだまだ、行かなきゃ、なの...でも、前みたいに、踏まれたり、するの、怖いんだぁ...」
リヒトを抱きしめながらカメリアは弱音を零す。
『なぁーん』
「えへへ、慰めて、くれんだね!ありがとう!...よし!リヒトに、慰めて貰ったから、頑張るね!」
カメリアはリヒトの頬にチュっとキスをして眠ってしまった。
『...不意打ち...さてと、主は虐められてるって事だよな。どうすっかな〜あの双子が役に立ちそうだよな。』
くーっと伸びをしてカメリアが眠っている事を確認して、カメリアの双子の兄がいるであろう部屋へと向かった。
『にゃーにゃーにゃー』
「「煩いなぁ、何?」」
『にゃん』
「もう、君、喋れるんでしょ」
「分かってるから喋って」
『ふん、やはり分かってたか。主の情報をくれてやるから上手い魚頼むぞ』
「猫の獣人なんだろうな〜くらいにはね。」
「カメリアには言わないよ。知らないのはカメリアくらいだし」
『そうか』
「魚はシェフに言っとくから早くカメリアの情報教えて」
「それとなんでその姿なのかもね。」
『主は数人の令嬢に虐められてるらしいぞ。その事だが、俺はあの時、身体が弱っていたんだ...。そこをここの庭師に拾われて主が面倒みると言ってくれた。だから、このまま猫の姿で主の為に働こうと思ってる。もう元いた場所には帰りたくないんだ。』
「「イジメ!?!?」」
『あ、あぁ、一緒に行けるファージー嬢にでも伝えといた方が良いんじゃないか?』
「そうする。」
「君の件はカメリアが傷つかなければなんでも良いよ。父上達も知ってるだろうし」
『あぁ、そうか』
「「全く、僕達の可愛いカメリアを虐めるなんて愚かだよね。」」
黒い笑みをしながらどうしようか考えるのだった。
ここまで読んで下さってありがとうございます。
すみません。なんか、番外編には番外編なのに
ブックマークの感謝の番外編にならなかったような...
今度またブックマークが増えましたら
ちゃんと番外編らしいのを作れるように頑張ります(汗)
ではでは、次からまた本編に戻ります。