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ブックマーク、評価ありがとうございます。
まさかの100件いくとは!
嬉しいので感謝を込めて番外編とか
書こうかなと思ってます。
「5歳くらいから家庭教師付けようかと思っていたけれど、もう付けても良さそうよね。」
「もう付けるのかい?」
「ええ、来年からアランとルイは学園に通うのだからその先生にカメリアを見てもらったら良いと思うわ。」
「アラン兄ちゃま、ルイ兄ちゃま、会えなく、なっちゃうの?」
「「行かない」」
「夏休みや冬休みは帰ってくるから大丈夫よ。学園に行くわよね。アラン、ルイ」
学園は8歳から入り、9年間通う。この国では17歳で卒業し成人とみなされるのだ。ほとんどの女性が卒業と共に婚約者と結婚する。
「「...はい」」
「カメリア、ちゃんと長期休みは」
「帰ってくるから、僕達の事忘れないでね。」
「あい!!」
『にゃーん』
「うん、リヒトも、一緒に、待ってるの」
「「おいでリヒト」」
『シャーっ!!』
何故かルイディルとアランディルに威嚇するリヒトだが、名前をくれたカメリアの言う事はちゃんと聞きアイバートを無視し、ユリシェには従うという長いものには巻かれる精神の仔猫だった。
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「この子が、リヒトくん、なのね」
今日もファージーが遊びに来ていて、家族の仲間入りを果たしたリヒトを紹介した。
「アランディルとルイディルには懐かないのか?」
「そうなの。お父ちゃまの事は、無視するのだから、男の人が、苦手なのかと、思ったんだけど...レッキスちゃまには、平気なのね。」
『にゃん』
「コイツ、人の言葉分かるのか...なぁ、本当にただの猫なのか?」
「どういう、こと?」
「もしかして、じゅ...『にゃー!』」
レッキスが何か言おうとした時、リヒトはファージーの膝から降りてレッキスに猫パンチした。
「...」
「レッキスちゃま、大丈夫ですか!?」
「あぁ、平気だ。」
リヒトが猫パンチするなんて...でも、爪は出してなかったのね。やっぱりリヒトはお利口ちゃんね!
「わたくち達の、言葉を、ちゃんと、理解ちてるのね。しゅごいわ〜!!カメリアの、騎士ね。」
『にゃん!』
まるで『そうだ』と言うかのようにファージーの言葉に頷いてみせた。
「確実だな。...なぁ、アランディルとルイディル、後、サーチェ伯爵はどちらに?」
何か考え込むレッキスが聞いてきたのは、自分のお兄様達とお父様の居場所だった。不思議に思うカメリアだが、お兄様達はもうすぐ帰ってくる時間だから近くにいたマリーにお兄様達が帰ってきたら呼んでもらうようにお願いした。
ここまで読んで下さってありがとうございます。