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「お嬢様、とてもお可愛らしいですわ。」

「艶やかな銀髪が美しいです。」


 いつもカメリアのお世話をしているマリーとアンナが支度を手伝ってくれた。


 今日はユリシェと一緒にお茶会に参加するのだ。

 それも、お城のお茶会である。


 お城のお茶会って事は前みたいな感じなのかな?

 でも、ファージーも来るって言っていたし...他の人も来るのかなぁ?また王妃様や王様、ザイード様やクリフト様も一緒かな?


 ファージーはあの日から数日おきにカメリアの屋敷を訪ねてくる。カメリアもファージーの屋敷に遊びに行くがファージーが来るのがほとんどだ。偶にファージーに付き添ってレッキスも来る。





 ──────

 ────




「ファージー!すぐ会えて、良かったわ。」


「カメリア〜心細かったの。会えて良かったぁ。」


 キョロキョロと心細そうにしているファージーをお城に着いてすぐに見つけたので声を掛けた。


「...いっぱいご令嬢が、いるのね。」


「ええ、多分...殿下2人の、婚約者候補なんだと思うの。だから2人の殿下に近い歳のご令嬢が、呼ばれたのよ。...わたくちは、カメリアと2人でお茶会が、したかったのに。」


 少し頬を膨らませて口を尖らせるファージーはとても可愛らしい。



「「「「キャー」」」」



 数分するとご令嬢達が黄色い声が聞こえ騒ぎ始めた。


「ご挨拶だけちて、わたち達は、隅っこでお菓子でも、食べましょ?あんな中に、入ってくのは、怖いわ...」


「ええ、そうちましょ。殿下の婚約者なんて、荷が重いもの。カメリアが側に、いてくれなかったら、すぐに帰ってるもの。」


 カメリアとファージーは王妃であるヴィヴィアンナがいる席へと行き挨拶するとカメリアはすぐにヴィヴィアンナに捕まり膝に乗せられてファージーは隣に座らされた。


「もうヴィヴィ〜、貴女王妃なんだから贔屓してはダメよぉ。」


「そうよ。いくら私のカメリアが可愛いからって贔屓はダメよ。」


「だってだって!あれからカメリアちゃん全然来てくれないし、ザイードもクリフトもあっちでご令嬢達に囲まれているから大丈夫でしょ。それにカメリアちゃん満タンになったらちゃんと他の方々共喋るもの。だから今だけよ!」


 それから数十分程ヴィヴィアンナはカメリアを堪能して他のご夫人の輪の下へと嫌々向かっていった。


 ヴィヴィアンナの次にザイードがカメリアを抱っこしにやって来た。


「はぁ癒される」


 ザイードに頬をプニプニされるカメリアをファージーが私も触りたいと羨ましそうに見ている。

 しかし他のザイードと近い歳のご令嬢達はカメリアを睨んでいるのをカメリアは知らない。





ここまで読んで下さってありがとうございます。



マリー (17)

サーチェ伯爵家 カメリア専属侍女

そばかすがチャームポイント

いつも笑顔で明るい子


アンナ (18)

サーチェ伯爵家 カメリア専属侍女

ダークブラウンてつり目

冷静沈着だがカメリアに甘い





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