プロローグ
ちょっと思い浮かんだので書いてみました。
のんびり更新ですが良ければ読んで下さると嬉しいです。
『アンタなんか産まなきゃ良かった。』
『何でアンタ、産まれて来たのよ!』
『アンタがいたから私は捨てられたのよ!』
毎日毎日、暴言と共に殴られ蹴られ続けた。
来る日も来る日も
殴られない日なんて無かった。
人目につかない場所ばかりを狙って
「何で私、産まれて来ちゃったのかな。こんな事するんだったら産まなきゃ良かったのにさ。」
あんな暴言をはくものの一応最低限のお金はくれる。そのお陰で餓死はしないでいるが殴られ続けている為、最近頭痛が酷いのだ。
「頭痛い...このまま死ぬのかな。なんか虚しい人生だったなぁ。生まれ変われるなら優しいお母さんの元に...産まれ...た、いな...」
そこで私の意識は途絶えたのだった。
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「オギャアオギャア」
「奥様、元気な可愛らしい女の子ですよ。」
「...はぁはぁ...こんにちは...私の可愛い赤ちゃん...」
「ユリシェ!ありがとう、本当にありがとう。こんな可愛い娘を産んでくれて。」
ある朝の伯爵家では元気になく女の子が産まれたのだった。
ここまで読んで下さってありがとうございます。