パンダレンタルパンダ
『パンダはレンタル料が超高い』
こういった言葉を聞くと、いつも思う。
ぶっちゃけ高い金払うほどパンダに興味ないんだけど……
どうも。フェフオウフコポォと申します。
たまには普通にエッセイを書きたくなるのでございます。
久しぶりに定型句を。
はじめに。私が記す内容に関しましては、あくまでもエッセイで、しかもただの思い付きが多いです。
個人の主観で感じるまま書き綴ったモノであり純粋に『私はこう思った』という程度のモノでしかありません。内容によっては書いても仕方がないことを述べる愚痴のような物もままありますので、どうぞその旨ご了承を宜しくお願い申し上げます。
さて、今日のテーマは『レンタルパンダ』
動物園とかの話を見聞きしててパンダの話が出てきたので、思い出したように書いております。
パンダ。
動物園の人気者ですね。
――上記のように『人気者』と、書きだしても違和感のない動物。
でもぶっちゃけ私の周りで好きな動物は何か質問して『パンダ!』と答えた人は見たことがございません。大抵の人は身近な『犬』『猫』『鳥』という答えなので。
『動物園で何が好き?』と問うと答えは違うのかもしれませんが、そう問われても私はパンダよりレッサーパンダの方が可愛いと思ってしまいますしライオンとかの方が好きです。
私同様にゾウやキリンが頭に浮かぶ人も多いのではないかと。
でも、パンダは他と一線を画す人気と評されており、皆がその人気に納得している。
これがどうにも不思議。
単に数が少なく見れる場所が限定されているという理由で『レアもの』として持て囃されているだけなんじゃないかと思ってしまうのです。
トラとパンダが並んでいたら私は間違いなくトラを見に行ってしまうようなネコ科最高人間ですし、パンダとゴリラが並んでいたら投擲ウンコが怖くて間違いなくゴリラを注視するでしょう。
ナマケモノとパンダなら、ん~……イーブン! という程度のパンダ好き加減なので本当に税金投入に納得してまでパンダが好きな人がいるのか素直に疑問なのです。
どうにも『人気がある』と風説が立てられているだけで、実際はホッキョクグマの方が可愛いと思う人の方が多いんじゃないだろうかと。
パンダ。
レンタルパンダ。
日本にいるパンダは全てがレンタルパンダで、年間のレンタル料――正しくは支援金らしいですが、おおよそ1頭あたり年間100万ドル程のようです。
もちろんケースバイケースで料金は違えど、日本で繁殖に成功しようが頭数当たり、おおよそ100万ドル。
年間ですよ? 一度きりのイニシャルコストではなくランニングコストとして毎年かかる費用ですよ?(ネット情報を漁っただけなので正しいかどうかはご確認ください。)
現在日本には12~14頭くらいのレンタルパンダがいるらしいので、少なくとも1,200万ドル。円に換算して毎年少なくとも約13億5千万円のレンタル料がかかっている事になります。
この費用は動物園が単独で賄える金額では到底ない為、都道府県等の予算であったり、ひらたく言えば私達の支払っている税金が使われるワケですね。
この時点で『パンダとかいりませんから税金安くしてください! お願いします!』とか思う私は異端なのでしょうか……
いやいやいやいや、偉い人が頭を捻って考えているのだから理由があるんでしょう!
パンダをレンタルして13、14億円払って、もっと大きな利益を我々は得ているに違いない。うん。きっとそう! ただパンダ見れるわーい! だけじゃなくて経済効果がうんちゃらなんや! バタフライエフェクトな経済効果がうんちゃらなんや!
……でも経済効果って……なんなんやろか?
例えばの話、私が人の密集してる所できっついニオイの屁をこいたとして、それが元で消臭スプレーが売れたりマナー本が売れたりするかもしれない。
そうすると私の屁にはそれらの購入促進する経済価値があることになってしまうんだろうか? だったら屁スゴイな! 人ゴミで屁をここうっ! そしてガスが貯まり次第屁をこける私の経済価値はいかほどになるのやら……うおおおっ! 経済効果様様や! わーい!
……ぶっちゃけポッケナイナイやキックバック用にプールされるんでしょ?
そう思ってしまっているレンタル料13億円ですが、そんな大金は一応、絶滅危惧種のパンダの保護研究などの為に使われるという事らしいです。
確かに絶滅危惧種の動物の保護はとても大事で立派な事だと思います。
ですが、そもそも現在ジャイアントパンダのレッドリスト危惧度合は減少に転じていますし、その他の絶滅危惧種の数が増え続けているという現実がある。
現在パンダは『危急種』ホッキョクグマも『危急種』。
同じ『危急種』であるにも関わらず、動物園でホッキョクグマはレンタルではなく『購入』され、その値段は高騰しているらしいけれど、およそ6000万円ほどと聞く。パンダ同様に保護研究する機関は無いのでしょう。
……なんとも腑に落ちない。
パンダとホッキョクグマ、20年生きたとして、一頭当たりの飼育に関わる餌代やその他の費用以外にかかる余計な費用が、パンダは20億円。ホッキョクグマは6000万円。10頭いれば、パンダは200億円。ホッキョクグマは6臆円。
同じ危惧種で、過酷な環境下に居たりして生きて捕まえる事が難しいホッキョクグマの価値はパンダの33.3分の1の価値しかないんですね。
いやぁ、世界中から大金集めて保護・研究しても、ほんの少ししか繁殖できないパンダという生き物は、やはり大変貴重な動物なのですね(棒)
ヒガシゴリラなど『絶滅危惧種』になっている動物も多いし、日本固有種の中には既に絶滅してしまった動物も多い。
パンダの保護支援に大金を使う割に、なぜそっちは保護研究しないんでしょう。
年間13億5千万円もの予算があれば2012年に絶滅種に認定されてしまったニホンカワウソは絶滅しなかったんじゃないだろうか。
外交だの政治だの袖の下だのが絡む事なのでしょうけれど、そんなことより私は思うのです。
パンダよりも、もっと日本固有の在来種の保護にお金かけてください。
そうすれば日本国内でお金も回るし、経済効果はパンダレンタルよりも、よほど大きいんじゃないだろうか?
だって、私はパンダよりも絶滅したニホンカワウソの方が可愛いと思うんだもの。
ニホンオオカミの方がカッコイイと思うんだもの。
ウミガメやイリオモテヤマネコ、ツシマヤマネコ。タンチョウにエゾオコジョはもう『絶滅危惧種』だよ。
ヤマピカリャー!