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堕落の放つ光はあまりにも美しすぎて…

作者: 韋駄天

大人とは、大人の実感とは、私生活とは、かように過ぎ行く。

想い出何て言うから美しく響く。


想い出なんてつまりは昔の話。



みんな、どいつもこいつも馬鹿に感じてきた。



面倒見が良くて気さくなやつなんて、ただ何にでも首を突っ込むお節介なやつ。


初恋の人なんて、若い頃の勘違い。



美談なんてマスゴミの作ったコマース材料。



お金は愛に似た何かじゃなくて、愛そのもの。



核傘下なんて偉いさんが考えればいい庶民にとっては世間話。



最高裁の判断も所詮、いち人間の決めつけ。



仕事はつまりは仕事以上じゃなくて軽くこなして見返り求めるお恵み。



民主主義も平等も形而上の妄想。



神様も存在するだろうけど欠陥だらけ。



夢は睡眠時の夢と同義で支離滅裂。



受験も偏差値も国策の我が国の競争力のためのフェイク。



東京は何でも有るようで何もなく、地方は何もなさそうで実際何もない。



テレヴィは時代を映す鏡と言うが、鏡に写る像は左右反対。



君とのキスはリビドーの断末魔。



スキャンダルはやっかみのフィルター。



社長は社員になれないやつの上に立つしか能のない適材適所。



信じるものも信仰も初心も忘却に値する。



堕落、腐敗。こんなものの為に生まれたんじゃない、と高らかに歌った歌姫は何のために生まれたのか、知ることも困難で、



青春はただのかたりぐさ。



故郷も幼なじみ達も近所の他人。



幸せは核傘下の代償。



地震は戒め。



原発は結局なしでは現代社会は成り立たず、



被爆国の悲しい過去も過去。


お笑いは笑いでしかなく、



国連は機能せず。



ただ。ただ、美しいものが在るとするなら、



唯一、信じられるものがあるとするなら、



それは…今、キミが流している、そう…キミが流している涙。



その涙は多面体。悲しみ、不安、期待、大志。すべてを濾過したまぎれもないその涙…



忘れるな、その人の人たる情動を。



忘れるな



忘れるな

ニヒルとは、違う。言いたいことは厭世ではない。

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