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ファクトリー  作者: mamu
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プロローグ

初めまして!?始めまして。お初になります。

前作はテストでしたが、近作から割りと本気と書いてマジでやってまいろうと思う次第です。はい


作者は初心者という部類に属するのかな?きっとそうに違いありません。

コニーが悪いのです。


ハッピーエンド、友情熱血ものを作る予定が、いつの間にかこうなりました。

是非お楽しみください。

毎週日曜日に更新!

出来なければ直ぐにご報告させていただきやす!

 人々は戦慄した。

主力戦車ですら傷を負わせる事が精一杯な大型種に。


 人々は憤怒した。

愛してやまない友人を恋人を家族をソレへと変えていく存在に。


 人々は喜んだ。

それらを簡単に蹴散らして行く存在に。


誰もが英雄と叫んだ。この平和をありがとうと謳いかみ締めた。


 人々は混乱した。

『そんな化け物』どもを簡単に屠れる『ソレら』の異質さに。


 人々は恐怖した。

故に『ソレら』を『兵器』とし運用する事にした。我々とは違うのだと。


そして均衡が崩れるのを恐れるあまり、全国各地に分配したのだ。『平和維持』の名の下に。


しかし、後のある学者は皮肉混じりに言った。


「あの時代は全てが狂気であり一つの化け物である…正常さを一つだけ求めるならば、化け物やら兵器だと言われ続けた彼ら位だろう。常に国を護り。自らを縛る規則すら遵守した彼らこそが人間なのではないか」


賛同するものは多くは無かったが、それでもある一定の評価を得た。

賛同せぬものも批判はしなかった。

彼らは知っているのだ…その時代を形容するならば凄惨の二文字以外ないと。


今でもその地獄は忘れられない。



快晴の予報に舌打ちをする。

晴れはキライと言うわけではない。むしろ快晴万歳と言ってもいいのだが、この時ばかりには皮肉に笑うか。舌打ちをせざる終えなかった。


答えは空にある。


灰色と赤みのある硝煙がこれでもかと頭上に広がり、大気にはどこか錆鉄さびてつの臭いを染込ませながら肺の中を盛大に蹂躙した。



互いに互いの後方を取らんと空から降下させたのは機甲兵、降下猟兵を問わない。


空を埋め尽くさんばかりにヒト・ヒト・ヒト


黒点が見渡す限りにある。

それを歓迎するかのように高射砲が空を埋め尽くさんと膨大な弾丸を撃ち上げ、ヒトを「だったもの」に変えていく。

バラバラになった肉塊と大量の血液が降り注ぎ、大地を朱色に染め上げる。


この世と思えぬ凄惨さは最早そこに敵味方の関係を許しはしなかった。

各々の胃の中身を下呂し、悶え苦しむ光景は、これを地獄と言わずしてなんと言うのか。

かくいう自分も例外ではない、両手を地面に突っ伏し今朝食した物を胃から放り出した。

鼻水と涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、小便を漏らしていた事は今でも鮮明に覚えている。


それを嘲笑う者も慰める者もいなかった。


必死で生きるため武器をつかむ者。

全てを投げ捨て天に赦しを請う者。

狂ったように自決する者。

これは戦争なんかではない。



重砲の強烈な閃光と轟音が轟き、内臓を揺さぶり、網膜が焼き切られた様な激痛が走った。



思考を止めるな。止めれば死ぬ。武器を取れ。



脳が全神経に必死で伝え武器を拾い必死に武器を握り締め、一式機甲のモニタから送り出される情報を頼りに撃ちまくる


トリガーを引く、弾が打ち出される、反動がくる、装填される。


単純な四工程を繰り返しながら金属同士が擦れ合い鈍い音を立て、一つ、又一つと巨大な鉄の塊を吐き出していく。


残弾少量。承知の上だった。死せば使えぬ物。渾身の力で。一人でも多く。とトリガーを引き絞る。

防護フィールドでは弾ききれなくなった敵弾が肩の装甲に当たる。ヒビを入れる。



衝撃に思わず動きが止まる。



怖い。恐怖だ。


だがそれすら生きているという実感に繋がる。

磨りに磨り減った精神に内心苦笑しながらも手を休める事は無い。


弾が尽きれば武器を投げ捨てる。

大丈夫、まだ武器がある。エネルギーの塊を近距離に打ち出す兵器だ。


人生でこれほど走った事は無いと確信できるほどに駆ける。

かつて友であった「モノ」を盾にしながら駆けるのだ。

被弾する。転ぶまいと踏ん張る。そして敵が眼前まで迫った時、左手を突き出し打ち込む。


ドン


一瞬の閃光と共に敵はどて腹に大きな穴を開け崩れ落ち……ビクビクと痙攣して動かなくなった。


手ごたえなんか何も無い。

ただあるのは小さなうめき声と肉が焼け焦げた臭いだけである。

内臓をえぐるような感覚も、敵がもがき苦しむ様子を見ることもない。

熱量で焼ききる為大量の血流が噴出し、身悶える事も無い。


無上の無情


殺傷した事への不快感すらも感じさせてくれないこの最先端技術には反吐がでる。

反吐が出るし死にたいくらい不快で不愉快で残酷で残忍な兵器を生み出した奴が憎い

いや、それ以上にそれを使用している自分が不愉快極まる。


自らに飛翔する驚異的な破壊力を持つ弾頭を敵の頭部を持ちあげて防ぐ

なるほど、たとえ使用者が息絶えようともその性能は十分に発揮されるらしい。


ゴシャ


鈍い音と共に右後ろに居た同僚の機甲兵の胴体から上が吹き飛ぶ。そしてゆっくりと後ろへ倒れた。

果物をつぶしたような音と共におびただしい血流が流れるが、もう大地は血で染まっている。


今更と言えるだろう。


特に気にもしなかった。


モニタから即座に送られてきた情報には高射砲と表示されていた。


クソ共め、高射砲を水平撃ちしているのか。

幾ら機甲兵の防御能力が高かろうが限度がある。


なれど前進は止めない。混戦になれば誤射を危惧して撃つ事は無いだろうと計算した。


盾にしていた敵だったものをつかみなおし、即座に前方へ疾走した。

撃たれるならば、盾を振り回しそれを防ぎ、落ちている武器を使って敵へ弾頭を浴びせる。

百二十ミリ高射砲の弾頭が足元を吹き飛ばし、顔面近くを甲高い音と共に駆けるがそれすらも厭わない。

死にたいわけではない。現在も活路を見出す為の前進をしている。

だが、生き長らえたいかと言われれば答えに詰まる。

死にたくはないが、生きなくても良い。

生の為の第一歩。死の為の第一歩。始まりの為の第二歩。終わりの為の第二歩。

それが今の自分の戦う目標だ。

それでいい。



最後まで読んでいただいた方。感謝感激です。

あとがきから読んでいらっしゃる方は・・・いるのかね?いると仮定しましょう。是非、本編プロローグを見て欲しい!そんな気がいたします。


どうでしたでしょうか?渾身の表現をこめてみました。私の限界かもしれません。いえ、もっと進歩して見せます。

今後は普通に学園ものを作ってまいりますので、是非是非ギャップを見ていただきたい!そんな気がいたします。それではまた!ノシ


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