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氷の令嬢は超がつくほどお人好し 〜婚約破棄から始まる本当のわたくし〜  作者: 境知屋
第2章 氷の令嬢の逆襲準備〜あの、早速心が折れそうなのですが〜

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8/10

第8話:現れたのは、一筋の月光

第8話です。

声の主の正体が判明します。


そうそう、せっかくなので裏設定でも。

今回は2章からのメイン舞台となる学園についてです。


学園は王国の中でも最高学府で、幼等部〜高等部まで存在しています。同敷地内には大学も存在しており、王族(帝王学があるため)や学園の教師を目指すものが進学するようです。


高等部は紳士/淑女クラスと騎士クラスに別れており、マリアンヌ・クラリス・エドワードが紳士/淑女クラス、セレナが騎士クラスに在籍しています。


※ヨーロッパでの騎士は最も位が低い(一代貴族)ですが、学園での騎士は「王国や貴族から全幅の信頼を寄せられる騎士」だと思ってください。戦闘力はもちろん、高い教養と現場での即時判断力が必要となってきます。つまり超エリートです。ちなみにちゃんと一般騎士はいます。一般騎士から叩き上げで騎士クラスに入学する方も中にはいるみたいです。(講義に追いつけるかどうかは別)


クラスによって講義は別れていますが、一般教養や主要科目はクラス関係なく一緒に講義を受けています。


基本的に男爵以上の令息/令嬢が通っていますが、一応一般市民も入学自体は可能です。(騎士クラスだと一般騎士も)ただ、入学試験が難しいことと入学金や授業料がめちゃくちゃ高いため通っている人はほぼいないです。(奨学金や授業料免除の制度はあるが成績優秀者でないと制度を受けられない)


ここで1つの疑問が浮かびます。

侍女であるセレナはどうして令嬢でもないのに学園に通っているのでしょうか……?


その答えは……まだ秘密です。


それでは本編どーぞ

 人だかりを割って現れたのは、騎士クラスの制服を身に纏ったセレナでした。彼女はわたくしの前に一歩踏み出すと、エドワード様を真っ向から見据えます。


「お前は確か……グラサージュ家の侍女だったな。一介の使用人ごときが私の言葉を遮るとは」


 不快そうに眉を寄せるエドワード様に対し、セレナは一歩も引きません。


「確かに私は一介の使用人……ですが、マリアンヌ様の友人でもあります。殿下こそ、騎士道の精神をお忘れですか? まだ有罪と決まったわけでもない淑女に対し、公衆の面前で辱めるような真似……。グラサージュ侯爵家に仕える者として、見過ごす訳にはまいりません!」


 セレナはフンッと鼻を鳴らし、わたくしの手を力強く握りました。その温もりに、凍りついていた心が少しずつ解けていきます。


「マリアンヌ様ってば本当困った方ですわぁ。こんな不遜な態度ばっかり取っていたらぁ、セレナ様まで悪者だと思われちゃいますよぉ?」


 クラリス様が甘ったるい声でセレナに微笑みかけましたが、セレナはその視線を冷たくあしらいました。


「マリアンヌ様が何も仰らないのは、殿下の言葉があまりに稚拙で、反論する価値もないと判断されているからです! ……さっ、マリアンヌ様、行きましょう」

「なっ……! 貴様ぁ!」


 エドワード様の制止も聞かず、セレナはわたくしを連れてスタスタと歩き出しました。


(セレナ……! とってもかっこいいですわ! でも『反論する価値もない』なんて……わたくし、ただ怖くて声が出なかっただけなのに、なんだか凄く不遜な態度をとったことになっていないかしら…!?)


 案の定、背後からは「なんて傲慢な……」というヒソヒソ声が聞こえてきましたが、セレナの歩みは止まりません。


 そして、廊下の突き当たり。人目を避けるようにして角を曲がった瞬間、そこには歴史のハミルトン先生が静かに立っていたのです。

最後に新キャラのハミルトン先生が登場しましたね。

先生はどのようにマリアンヌたちと関わって来るのでしょうか……?


というか、侯爵令嬢のことをみんな下に見すぎというか、腫れ物のようになっているというか……。

マリアンヌ、めちゃくちゃ舐められてないかな、これ。

作者なのに心配です。


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