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【累計8,000PV突破!】氷の令嬢は超がつくほどお人好し 〜婚約破棄から始まる本当のわたくし〜 【完結済】  作者: 境知屋
最終章 顔に出さない断罪式〜わたくしの無実は揺るがない〜

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第29話:当日の朝は眩しくて

本日から最終章です!


登場人物の紹介……はいりませんね。

マリアンヌ様の勇姿、最後まで見届けてくださいね!

猶予7日目。


本日は日の曜日。エドワード様の卒業式であり、そして……わたくしの断罪式。

窓から差し込む陽光は驚くほど清らかで、昨夜の雨が嘘のようです。


ですが、鏡の前に立つわたくしの鼻腔には、まだあの不快な、甘ったるい香りがこびりついて離れません。

どれほど丹念に髪を洗い、指先を清めても消えない、呪いのような残り香。


ですが……わたくしはもう、弱音を吐きません。


「おはようございますマリアンヌ様。……天気、晴れて良かったですね」


制服を着て準備を済ませたセレナが、落ち着いた声でわたくしに語りかけました。

その手には、昨日までのような「心配」ではなく、主への全幅の信頼が込められた、パリッと糊のきいた制服が捧げられています。


「おはようセレナ。……ええ、本当に。……今日で、全て白日のもとに晒しますわよ」


わたくしは鏡を見つめ、本日までの出来事を思い出していました。


一週間前、皆の目の前で婚約破棄を言い渡され、覚えのない罪を被ったこと。

なかなか証拠が見つからずセレナに思わず弱音を吐いてしまったこと。

クロエ様と出会い、確たる証拠を見つけたのにクラリス様にそのすべてを奪われたこと……。


「……わたくしは最後まで諦めませんわ」


――制服に着替え、1番のお気に入りのリボンを結び居間に向かいます。


「おはようマリアンヌ。……いよいよだな」


お父様が声をかけてくださります。


「……はい。いってまいります!」


お父様の鋭くも温かい眼差しに背中を押され、わたくしは屋敷を後にしました。



――学園の正門に到着すると、登校してくる生徒たちの視線が一斉に突き刺さりました。


ですが、わたくしが馬車を降り、冷徹な一瞥をくれただけで、周囲のざわめきは一瞬で凍りつきます。


「おはようございます。マリアンヌ……さま。……あの、お顔が、その……とっても怖いですぅ……」


震える声に振り返ると、そこにはクロエ様が立っていました。


「おはようございますクロエ様。……わたくし、そんなに顔が怖くなっていたのね……!少し気合を入れすぎましたわ……」


わたくしは慌てて表情を緩めましたが、クロエ様の表情はなんだか浮かない顔をされていました。


「そういえば、昨日の件はもう……大丈夫ですか? クラリス様にあれだけ罵倒されていたのですから、登校するのも怖かったでしょうに……」


わたくしはクロエ様の肩にそっと手を添えます。


「まだ少し怖いですが……マリアンヌ様が昨日馬車で慰めてくださったから……大丈夫です」


わたくしはその勇気に応えるように、再びキリリと顔を引き締めます。


「……参りましょう。わたくしたちの勇気が、決して無駄ではなかったことを証明しに」


彼女を連れ、わたくしは真っ直ぐに卒業式の会場――講堂へと歩みを進めました。

扉の向こうは、もはや卒業式などではなく、わたくしたちにとっての「戦場」。



――弱みなど、顔に出しませんわよ。

明日から本格的に断罪式が始まります!

結構濃密……かも?


本日15時の読み切り短編もよろしくお願いします!


※R8.3.9 タイトル話数間違えていたので修正しました。

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