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【累計10,000PV突破!】氷の令嬢は超がつくほどお人好し 〜婚約破棄から始まる本当のわたくし〜 【完結済】  作者: 境知屋
第1章 顔に出せない婚約破棄〜えっ!?わたくし何かやっちゃいました?〜

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第1話:氷の令嬢は息ができない

皆さんはじめまして。

境 知屋と申します。


今回、ふと「小説を書いてみたい」と思い投稿してみることにしました。


顔は怖いけど困った人を見ると放っておけない超がつくほどお人好しな女の子が主人公です。

婚約破棄や冤罪といった逆境に対し、彼女はどう立ち向かっていくのかを楽しみにしていただけたらと思います。


あっ、ちなみにですが作者は執筆活動初心者なので読者の皆様からの応援が何よりも嬉しいです。

感想やご意見をいただけると泣いて喜びます。

いい歳した大人の私を目一杯泣かせるのはキミだ!

 皆さまご機嫌よう。

わたくしの名はマリアンヌ・フォン・グラサージュ。


 本日は、わたくしの婚約者であるエドワード様の卒業パーティへ参加しておりますの。

エドワード様はこの国の第一王子。卒業後は、学園と同じ敷地にある大学で帝王学を学ぶ予定なのですわ。


 ――って、おっといけない。エドワード様の話は一旦置いておいて。


 実はわたくし、人には言えない悩みを抱えていまして……。

周囲からは『氷の令嬢』なんて恐れられていますの。でも……。


違います! 本当はめちゃくちゃ緊張していて表情が強張っているだけで、今すぐここから逃げ出したい位なんですのよ〜!


 そもそも、わたくしの顔が怖いのは理由がありますの。


 わたくしは幼いころから侯爵令嬢として、そして次期王妃として『常に冷静沈着であれ』『王を支える者となれ』と厳格な教育を叩き込まれました。


 その結果、感情が動けば動くほど顔の筋肉がガチガチに固まるという、呪いのような体質になってしまったのです。


 普段、両親やお兄様とお話しするときは自然に笑えるのに、人前に出ると緊張で表情が強張ってしまいガチガチに…。

おまけに、お父様譲りの表情筋の硬さとクリスタルブルーの瞳のせいで、いつの間にか『氷の令嬢』と評されてしまいましたのよ……。シクシク。


 ……さらに、今日のわたくしにはもう一つ致命的な問題がありました。


 この日のために侍女のセレナが気合を入れてコルセットを締め上げたせいで息をするのも精一杯!

笑おうとしても、顔の筋肉まで酸素が回っていませんのよ!


 ふと視界を広げれば、会場内はまばゆいばかりの輝きに満ちています。

天井の巨大なクリスタルシャンデリアは、魔法の光を反射して数千の星のようにきらめき、磨き上げられた大理石の床には、着飾った貴族たちの色とりどりのドレスが鏡のように映り込んでいました。


 漂ってくるのは、最高級の薔薇の香水と、摘みたての果実を絞ったフレッシュなジュースの香り。

グラスに注がれているのは、名産地の葡萄を贅沢に使ったスパークリングジュース。琥珀色に透き通った液体の中で、細かな気泡がパチパチと星のように弾けては、お祝いの席をより一層華やかに彩っています。


 そして長テーブルの上には、王室御用達のシェフたちが腕を振るった、宝石のように美しいオードブルや、金箔で彩られたローストビーフなど煌びやかな料理が所狭しと並べられています。


 ああ、なんて華やか。まさに卒業を祝うにふさわしい贅を尽くした夜ですわ。


 ――ええ、本来なら、わたくしもこの空間を心ゆくまで楽しむはずでした。


 ですが、今のわたくしにとっては、この美味しそうな料理の香りや、黄金色のジュースでさえも、胃を圧迫する刺激物でしかありません。

何しろ、飲み物の一口ですら今のわたくしには、溺れる一因になりかねませんの。


 せめて皆さんに召し上がってもらおうと、皿を手に取ることすら諦めて、静かにその場を離れようとしたら。


「……っ、料理が不味いんだ……!」


 なんて、とんでもない誤解の声まで聞こえてくる始末。


(違いますわ! 美味しそうですけれど、わたくしの胃に食べ物を受け入れる隙間が物理的に存在しないだけですの!)


「………ううっ」


 いけない! コルセットが苦しくて、つい苦悶の声が漏れてしまいましたわ。

淑女たるもの、常に冷静沈着でいなければ……!と、とにかく顔を隠さないと!

わたくしは咄嗟に、愛用の扇をパサリと広げました。


 すると、周りの参加者はビクッと肩をすくめ――。


「おいおい、氷の令嬢サマが不快感を示したぞ」

「あの表情、きっと今回のパーティは次期王妃として相応しくないって思っていらっしゃるのよ……」

「眼光が鋭いよー……喰われるかも……」


 ヒソヒソと聞こえてくる心外な声。

というか、喰われるってなんなんですのー!?


 あまりの言われように泣きそうになりましたが、ここで涙を流してしまえば「氷の令嬢が獲物を狙ってよだれを垂らしている」なんて言われかねません。


 必死で涙をこらえていた、その時です。


 ギィ、と重々しい扉が開く音が会場に響き渡りました。


(……あら、どなたかしら? まさかセレナがコルセットを緩めにきてくれたのかしら?)


 期待を込めて振り返ったわたくしの目に飛び込んできたのは、わたくしの婚約者――エドワード様でした。


 ですが。


 エドワード様の腕には、一人の令嬢がしがみつくように寄り添っていました。


(……あの方は、確か――)

前書きや後書きで登場人物の紹介や次回予告などをしようかなと思います。


1話から前途多難なマリアンヌ。というかエドワード王子はとんでもない奴ですね。

マリアンヌはこれからどうなっていくのでしょうか?


ちなみに世界観ですが魔法はないです。ただ王族と貴族が中心の世界だと思ってください。ふわっとした世界観ですまん。

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