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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
982/1068

地下の扉

《サイド:深海優奈》



長い、長い階段を下りました。



そして地下へとたどり着いた私達の視線の先には、

一本の細くて長い通路が続いています。



学園の魔術研究所と同じくらい薄暗い通路です。



通路の奥はどうなっているのでしょうか?



はっきりとは見えないのですが、

それでも突き当りには一つだけ扉があるように思えます。



…なので。



その扉の向こうが戦場だと私達は判断しました。



「あの扉の向こうに…兵器があるのでしょうか?」


「もしくは兵器の間へ続く広間…という可能性もありますね。王都でもそうでしたが、防衛部隊が待機する部屋があると思われます。」



…あ〜。



そういうお部屋があるんですね。



「だったら、あの扉の向こうには…?」


「アストリア軍がいると考えておいたほうが良いかもしれませんね。」



…やっぱり、そうですよね。



「だったら戦う準備をしておいたほうが良いですか?」


「ええ、そうですね。出来れば戦闘は回避したいところですが…おそらく不可避でしょう。」


「…が、頑張りますっ。」



お互いに、ですけれど。


私も足でまといにならないように気をつけなければいけません。



「ひとまず精霊を前衛として、私が援護を行う作戦でいきましょう。深海さん自身は後方に待機して、攻撃魔術の詠唱をお願いします。」



…は、はいっ。



「やってみます。」


「ええ、それでは行きましょう。」



作戦を決めてから栗原さんが動きだしたので、

その後を追って私も歩きだしました。



目指すのは通路の奥にある扉です。


その先に兵器があると信じて、

望むべき未来があると信じて歩き続けます。



「間もなくですよ。」



徐々に狭まる距離。


そして確実に近付く扉。



手を伸ばせば手が届くところまで歩み寄ってから、

栗原さんは一旦立ち止まって扉に手をかけました。



どうやら鍵はかかっていないようですね。



もしもかかっていたとしても、

魔術で吹き飛ばせば一瞬なのであまり意味はありませんけど。


罠が仕掛けられている可能性は否定できません。



だから扉を開けるだけでも緊張してしまいます。



「…行きますよ?」


「はい。」



私の返事を聞いてから、

栗原さんは扉を開け放ちました。



『キィィィ…。』と音を立てながら開かれる扉。



その向こう側には、

予想通り新たな戦いが待っていました。



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