けじめ
《サイド:美袋翔子》
結局ね。
何がどうなってるのかよく分からないままなんだけど。
ひとまずみんなにお礼を言ってから医務室を出たわ。
沙織はまだ心配してくれてるけれど、
健康なのに医務室にいる意味ってないわよね?
だからとりあえず医務室から離れたかったんだけど、
これからどうするかは考える必要があるわよね。
…せっかく校舎にいるわけだし。
出来ることから片付けたほうが良いわよね?
…うん。大丈夫。
覚悟を決めて歩き出す。
心配性な沙織と手を繋ぎながら、
まずは理事長室に向かうことにしたわ。
…ちゃんと責任は果たさないとね。
一応、これまでの出来事を理事長に報告したほうがいいと思うのよ。
やりたくてやってた訳じゃないけれど。
それでも私と真哉には総魔の監視という役割があったわけだから、
任務を忘れるわけにはいかないわ。
今回の試合の結果も報告するために、
理事長に会いに行く必要があるんだけど。
そんな表向きの理由とは別に、
直接話したいこともあるの。
…ちゃんと、けじめはつけておかないとね。
これからどうしたらいいのかなんて、
答えはすでに出ているわ。
だから自分が納得できるだけの筋は通さないといけないって思うのよ。
「理事長に会いに行くわ。」
目的地を決めてまっすぐに歩みを進めていこうとしたんだけど。
私を支えてくれる沙織の表情は、
何故か少しだけ迷っているように見えたのよ。




