表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
946/1066

近づく終わり

《サイド:米倉美由紀》



…くっ!



そろそろ、まずいわね。



アストリアの各地で戦いが進む中。



山岳地帯の(ふもと)の荒野で続いていた私達の戦いは、

ついに終わりを迎えようとしていたわ。



「さすがにもう…限界かしら?」



北条君と翔子と私。



たった3人による防衛戦なんて、

どう考えても上手くいくはずがないのよ。



3万を越えるアストリアの正規軍を相手に戦いを挑んで必死の足止めを行ってきたけれど。


やっぱり私達に出来る足止めには限界があったわね。



翔子の大魔術によって壊滅的な被害を受けたアストリア軍はすでに半数以上が滅んでいるわ。



だけど全てを止めるには至らずに、

多くの敵に囲まれた状況で翔子の魔力は底を尽きてしまってる。



それでもここまで戦い続けてこられたのは護衛部隊の仲間がいてくれたからなんだけど。


アストリア軍の増援が駆けつけてきた段階で仲間達は全滅。



今残っているのは私達3人だけ。



残る敵の数はざっと1万5千というところかしら?



もともと布陣していた正規軍はすでに全滅状態だけど。


駆けつけてきた増援部隊がそのまま残ってるっていう感じになるわね。



だけど、これが全てとは言い切れないのよ。



まだまだ増援部隊が駆けつけてくる可能性があるの。



魔術が使えない代わりに倒れた兵士の弓と矢を拾い集めて懸命に抵抗を続けてくれる翔子が今も頑張ってくれているけれど。


魔力が尽きたのは翔子だけじゃないわ。



それは北条君も同じなのよ。



鞍馬元代表と同様に一撃の威力は劣ってもルーンによる長期戦を得意とする北条君だったけど。


彼の魔力にも限界が訪れてしまったことで、

魔術を使えなくなってしまっているの。



その手にある『ラングリッサー』だけが最後の武器ね。



そんな状況で生き残る為の最後の希望は私の魔術だけだったのよ。



…だけど、ね。



私の魔力にも限界はあるの。



「スパイラル・シャドウ!!!」



大声で叫んでみたけれど何も起きなかったわ。



「くっ…!?」



思わず唇を噛み締めてしまう。


掲げたルーンからは魔術が発動しなかったからよ。



「まずいっ…!!」



魔術が発動しなかったその一瞬の隙に。


前線で敵を食い止めてくれている北条君に向かって、

多くの兵士達が一斉に襲い掛かってしまったのよ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ