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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
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約束を守るために

《サイド:武藤慎吾》



「は、ははっ…。」



ギリギリ間に合った…のかな?



あと一歩出遅れていたら、

間に合わなかったかもしれないけれど。


お兄さんが攻撃を受ける前に、

飛び出すことに成功したんだ。



「…間に合った。」



そう思えただけで自然と笑っていた。



悠理のお兄さんを守れたんだ。


そのことが何よりも嬉しかった。



「お兄さんは…死なせないっ!!」



悠理と約束したんだ!



悠理は必要ないって言うけれど。


それでも僕は約束したんだ。



悠理の笑顔を守るって!



お兄さんを守るって約束したんだ!!



…だから僕は。



体中から血を流しながらも。


痛みで体を小刻みに震わせながらも。



それでも目の前の陰陽師に斬り掛かった。



「殺させはしないっ!!」



勢いよく振る血まみれの剣。


その刃が陰陽師の体を斬り裂いた。



「ぐあああっ!!!」



体を斬られて倒れ込む陰陽師は即死だったように思える。



「これでいい…。」



これでお兄さんの無事は確保できたはずだ。



倒れた陰陽師の姿に目もくれずに、

再び突撃を繰り返す。



「死なせはしないっ!!!」



剣を振る。



その刃が一人、また一人と陰陽師の命を奪っていく。



…だけど。



それも長くは続かなかった。



「「「急々如律令!!!」」」



放たれる護符が僕にも襲い掛かってくるからだ。



「「「雷神逆鱗らいじんげきりん!!」」」



…ぐっ!?



複数の雷撃が僕の体を飲み込んでしまう。



「うぁぁぁぁぁっ!!」



体が痺れて、意識さえも吹き飛びそうになる。



…だけど。



今は気力で耐え凌いでみせた。



死にたくないから。


負けたくないから。



「気持ちだけは絶対に屈しない!!」



雷撃に襲われて後方へ吹き飛んでも!


その衝撃で剣を落としてしまっても!



激しい勢いで何度大地に激突しても!



息も出来なくなるほどの衝撃を受けて苦しんだとしてもだ!!



それでも何度でも立ち上がり続ける。



「まだ、まだぁ…っ!!」



よろよろの体で必死に立ち上がると。



「あぁ~っ!もうっ!!!!」



何故か怒り気味の雨宮さんが駆け寄ってきてくれたんだ。




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