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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
915/1176

これでいい

《サイド:兵藤進一》



「ははっ!ははははははははっ!!!!!!!」



まさかこれどほどとはっ!!



報告として話は聞いていたが、

正直に言ってこれほどの威力を発揮するとは思っていなかった。



…だが、これでいい。



これで子供達の想いも報われる。



…と、同時に。



魔術師に全てを奪われて、

心に憎悪を抱く者達の無念も晴らされるだろう。



この一瞬で多くの魔術師が一掃できるのだ。


それだけで我らの目的は達成されることになる。



「兵器よっ!!全てを消しされ!!!」



願いを言葉にした直後。



砦全体を包み込んでいた光が突如としてはじけた。



この瞬間に…おそらく俺は死んだのだろう。



王都で発動された兵器の破壊を遥かに上回る最大規模の大爆発が砦を包み込んだのだ。



もはや誰も助かるはずがない。



『兵器による攻撃』



その一撃によって砦の制圧を行っていた魔術師は全滅。



生き残っていたアストリアの軍隊も巻き込みながら砦は完全に消失するだろう。



鞍馬宗久と常盤沙織を巻き込みながら、

砦はその存在ごと『消滅』するのだ。



兵器による大地震の余波は国境周辺の樹海さえも吹き飛ばして、

巨大な地割れが発生するほどの被害を発生させただろう。



その結果を見ることが出来ないことだけが、

悔いといえば悔いかもしれないが。


ここで死を迎えることは最初から覚悟していたことだ。



共和国軍の主力部隊を一掃できるのであれば、

俺の命などいくらでもくれてやる。



共和国さえ滅べばそれでいい。


それ以上に望むべきことは何もない。



周辺諸国をも巻き込む大地震。



その地震による被害はアストリア全土へと広がり。


共和国を含む近隣の他国にまで影響を与えるだろう。



…これでいいのだ。



これで俺の目的は果たされた。



共和国に終焉しゅうえんを!



そしてアストリア王国に勝利の栄光を!!



願うべき想いを必死に叫びながら、

砦の消滅と共に俺の存在も吹き飛んだ。



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