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THE WORLD  作者: SEASONS
4月18日
911/1056

守るための戦い

《サイド:常盤沙織》



…私が戦う理由?



それはすぐに思い浮かびました。



「私はただ、守りたくて…。町を、家族を、友達を、そして…」



何よりも龍馬を守りたかったのです。



心に想う人の名前を心の中で強く思いました。



それが私の願いであり、

戦う理由だからです。



そのことに気づけたことで、

私はもう一度、真田元国王と向き合うことができました。



「私は何も知りませんでした。いえ、何も知ろうとしていませんでした。ですが、それでも私の気持ちは変わりません!私には守りたい人がいるんです!!だから…だからっ!」



だから私はここにいるのです!



「世界がどうかに関係なく、私は私の大切な人を守りたいだけなんです!」


「…愚かだな。」



はっきりと告げる私の言葉を聞いて、

真田元国王は再びため息を吐いていました。



「やはり話は平行線をたどるしかないということか…。」



私の説得ができなかったことで、

真田元国王は何かを諦めた様子ですね。



「仕方あるまい。話し合いが通じないのであれば、力無き弱き者達の為に…最期までこの正義を貫き通すのみだ!!」



再び戦う意思を示した真田元国王は、

鞍馬総司令官を強く強く睨みつけました。



「例え死が確定した絶望的な戦いであろうとも!この命がある限り、最後まで魔術師に屈するわけにはいかんのだ!!」



全力で叫ぶ真田元国王ですが、

アストリアの正義に対して鞍馬総司令官が反論しています。



「魔術師というだけで追われ、迫害を受け、苦しむ者達に救いの手を差し延べる!それが共和国の正義だ!!」



アストリアが掲げる正義、

それは『力無き人々を守ること』


共和国が掲げる正義、

それは『無実の魔術師を守ること』



どちらも守る為の戦いなのです。



決して私利私欲ではなくて、

互いに守るべき者達の為の戦いだったのです。



その戦いに話し合う余地などどこにもありませんでした。



互いの意見がぶつかり合う真田元国王と鞍馬総司令官。



それぞれの正義を掲げる二人の会話は、

この時点で打ち切られたのです。



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